アメリカファッション協議会(COUNCIL OF FASHION DESIGNERS OF AMERICA以下、CFDA)は、デザイナーのトム・ブラウン(Thom Browne)を新たな会長として任命した。2023年1月1日付で就任する。3年の任期を終えて5月31日付で退任したトム・フォード(Tom Ford)前会長の後任となる。12月末までは、スティーブン・コルブ(Steven Kolb)CFDA最高経営責任者(CEO)が暫定的に会長職を兼任する。
ブラウンは「CFDA会長への就任を、とても楽しみにしている。コルブCEOやCFDAのチームと共に、これまでトムやダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane Von Furstenberg)、スタン・ハーマン(Stan Harman)らが築いてきたポジティブで重要な仕事を継承していくことに大きな責任を感じている。またこれまで20年間、デザイナー人生を支えてくれた業界に還元していきたい。アメリカ出身のデザイナーであることを誇りに思い、アメリカのファッション業界で生まれる新しい事柄を世界に広めていきたい」と語った。
トム・ブラウンは2003年に「トム ブラウン」をスタート。05年にCFDAのメンバーとなり、「CFDAアワード(CFDA Awards)」では06年と13年、16年にメンズウエア・デザイナー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。22年も同賞にノミネートされている。また、05年にはCFDA/ヴォーグ ファッション基金アワード(CFDA/Vogue Fashion Fund Award)で準優勝を獲得し、現在は同アワードの選考にも携わっている。