日本ファッション・ウィーク推進機構(JFWO)は、今年新設したデジタルコレクションのサポートプログラム「JFW デジタル グランプリ(JFW DIGITAL GRAND PRIX)」の結果を発表した。初代グランプリとして、デザイナーの三浦メグが手掛ける「メグミウラ ワードローブ(MEGMIURA WARDROBE)」を選出した。同ブランドは賞金50万円を獲得する。
審査対象は、2023年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」にデジタル形式で参加し、アワードの審査に同意したブランド。コレクションそのもののクオリティーや独自性に加えて、映像作品としての表現力やオリジナリティー、ユーチューブにおける視聴回数などの項目から総合的に審査した。審査委員会は「受け手のことを考えて丁寧に制作されていた点と、世代や性別を超えた表現方法を評価した」と選出理由を説明した。
審査には、「サルバム(SULVAM)」の藤田哲平デザイナーや「トモ コイズミ(TOMO KOIZUMI)」の小泉智貴デザイナーのほか、映像ディレクターの児玉裕一、「エル・ジャポン(ELLE JAPON)」のデジタルファッションエディター山田知里、毎日新聞社 学芸部 部長の出水奈美らが参加した。なお、フィジカルショーを支援する「JFW ネクスト ブランド アワード(JFW NEXT BRAND AWARD)」では、舟山瑛美デザイナーによる「フェティコ(FETICO)」がグランプリを受賞し、23年春夏シーズンの「楽天 ファッション ウィーク東京」でリアルショーのトップバッターとしてコレクションを披露した。