ファッション

「ヴィーロン」が共同設立者兼デザイナーのエイサップ・バリを追放

 アメリカのストリートブランド「ヴィーロン(VLONE)」が、共同設立者兼デザイナーのエイサップ・バリ(A$AP Bari)ことジャバリ・シェルトン(Jabari Shelton)を追放したことを明らかにした。

 ブランドは公式インスタグラムで、「私たちは、ジャバリと彼のいかなる理不尽な行動には一切加担しない。彼には、“ミスター・ヴィーロン”を名乗る資格も、『ヴィーロン』のブランドやライセンスを使用する権限もない」とコメント。理由については明言していないが、“White Lives Matter”と書かれたTシャツを制作するなど、ここ最近の行動と言動が物議を醸しているカニエ・ウェスト(Kanye West)ことイェ(Ye)を、バリが支持する姿勢を見せていたことが原因の一つだと思われる。なおバリは現在、7月に起こした自動車事故で被害者から多額の損害賠償を請求されており、事故の数日後にカニエから新車の「メルセデス・マイバッハ」をプレゼントされている。

 ブランド追放の発表後、バリは1週間近く無言を貫いていたが、現地時間10月18日に自身の公式インスタグラムを「Singing off vlone」(Signing offのスペルミスと思われる)と更新。「ヴィーロン」との関係を絶つことを改めて発表した。

 「ヴィーロン」は、2011年に設立。当初は、バリも所属するヒップホップクルーのエイサップ・モブ(A$AP Mob)のメンバーのためにアイテムを制作していたが、エディソン・チャン(Edison Chen)「クロット(CLOT)」デザイナーの手助けもあり、14年から本格始動。16年に20足限定で発売した「ナイキ(NIKE)」とのコラボ“エア フォース 1(AIR FORCE 1)”は1000万円近い価格で転売され、17年6月にはパリコレ期間中に初のショー形式でコレクションを発表するなど、人気を博していた。しかし同年、バリの性的暴行容疑で「ナイキ」との契約が解除されたことを例に、「ヴィーロン」はたびたび問題を抱えていた。

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