キャシー・ホークル(Kathy Hochul)=ニューヨーク州知事は14日、州の繊維製造業を支援する法案に署名した。
ニューヨーク繊維法(New York Textile Act)と名付けられた同法案は、麻などの植物繊維や羊、山羊、アルパカといった動物繊維を生産する農家と繊維メーカーを結びつけることを支援する。具体的には、ニューヨーク州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品を購入するための任意の購入枠を公的機関に対して設定することが可能となるほか、マーケティング支援や経済貢献と雇用機会の増加、州内で生産・加工されたアパレルなどに使用される天然繊維に対する投資の増加や輸出機会の拡大を図るという。さらに、州内で主に栽培・生産された動植物繊維製品や動植物繊維から作られた繊維製品に対して多大な努力が認められる農家や繊維加工業者、繊維メーカー、小売業者を表彰するプログラムも創設する。
ホークル知事は「ニューヨークで生産・製造された繊維製品への強力な投資を行い、州内の繊維産業が強力かつ革新的であり続けるよう支援する」とコメントした。なお、ニューヨーク州には900社以上のファッション関連企業の本社がある。9月に開催されたニューヨーク・ファッション・ウイーク期間中にホークル知事は、ニューヨーク州産のテキスタイルの活用を促進し、ファッション業界の中小企業に助成金を交付する団体であるファッションイノベーションセンターに州として1000万ドル(約14億8000万円)を充当すると発表した。