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猫は“妖しい”から美しい!? ミステリアスな魅力の謎に迫る 【ニャンダフルなコスメたち】

 狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.34。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「妖しさ」。先日発売された「月刊ムー」と犬猫通販サイト「ペピイ」とのコラボ猫グッズから、妖しい世界と猫との妙な親和性について考察。“妖しい、でも気になる”、それも一つの美の形。そんな妖艶さやミステリアスなムードをまとえるコスメをご紹介します。

あの「ムー」から、怪し過ぎる公認猫グッズが発売!

 私は5歳の頃に父を亡くしている。そのため父との思い出はほぼないのだが、唯一覚えているのが、「ESPカード」で遊んでもらったこと。

 ESPカード、みなさんはご存じだろうか。1930年代に行われた超能力の実験で使用された「超感覚」を開発するカードのこと。トランプやゲームなどで遊ばせたり絵本を読み聞かせたりして豊かな感性を育むのが一般的だと思うが、父は何を思ったか姉と私にこのカードを与え超感覚を研ぎ澄ませようとしていたようだ。

 なぜ父がそんな怪しいもの持っていたかと言うと、「ムー」の愛読者だったからで、ESPカードはその付録だったのだ。「ムー」といえば、世界の謎と不思議に挑戦する、言わずと知れたスーパーミステリー・マガジン。父は創刊されるや否やすっかりその世界に魅了されムー民(ムーの愛読者)に。私が生まれた時に妙ちくりんな名前をつけようとして母に却下されたり、「僕が今日帰って来なかったらUFOに連れ去られたと思ってくれ」と言い残し外出したりと(その後普通に帰宅)、だいぶやばいやつに仕上がっていたと聞いている。

 そんな父の願いも虚しく(?)超感覚は開発されず凡人に育ったが、オカルトやスピリチュアル好きのDNAはしっかりと受けつがれ、私も立派なムー民に。毎号欠かさず……とはいかないまでも、新刊の気になるトピックスは必ずチェックしているのだが、先日、とある見出しに二度見した。それが、「月刊ムー初の公認猫グッズが開発された」というもの。「ムー」と猫? 一体どういうこと!?

猫は存在そのものがミステリー!

 公式HPを覗いてみると、「あやしい×猫=かわいい! PEPPY×ムーのコラボグッズでほっこりミステリー」というタイトルとともに、“ムーにゃん育成グッズ”なるものがずらりと並んでいた。犬猫グッズ通販サイト「ペピイ」と「月刊ムー」とのコラボ企画なのだそうで、幻の珍獣に思う存分蹴りを入れられる“ツチノコキッカー”をはじめ、ミステリーの定番・古代エジプト時代にトリップできる猫ベッド“ピラミッド神殿”、UFOに連れ去られる不思議体験を味わえる“UFOアブダクションラグ”、暗闇に現れるアダムスキー型UFOを追いかけて遊べる“UFOプロジェクターライト”などなど、怪しさ満点のグッズが発表されていた。一体何の扉を開いたか、「ペピイ」側の悪ノリ(?)も相当なもので、ECサイトのデザインや文言はどっちが本家か分からぬほどである。

 しかしよくよく考えてみると、確かに猫と怪しい世界との親和性は高い。UFOやグレイ、宇宙、ツチノコ、古代文明など、「ムー」の鉄板トピックスは、科学の発達や情報の拡散が目覚ましい現代においても未だにほぼ解明されていない。人類が長い歴史の中で猫に魅了されてきたのも、他のどの動物よりも理屈抜きに惹かれてしまうような不思議な魅力が備わっていたからではないか。

 バテストという猫の神様が崇められていたり、猫のミイラやブロンズ像がたくさん発見されている古代エジプト時代は言わずもがな。まるでジェムストーンのような吸い込まれるように美しくミステリアスな瞳、そして人間が自然に美しいと感じる黄金比に当てはまっていると言われる圧倒的なビジュアルは、美という妖艶な魔力で人間を意のままに操るために異世界から送り込まれたのではないかと思うほどだ。そして時折見せる人間の心を見透かしているかのような行動(病院へ連れて行く日は朝から押し入れから出てこない、地震の直前に暴れるなど)は、まさに超感覚が備わっているんじゃないかと思わざるを得ない。人間は隠された謎に迫る快感を得たい生き物だから、存在そのものがミステリーな猫に惹かれてしまうのも当然なのだ。

「妖しさ」という毒っ気が鍵。ミステリアスな美を育むアイテムは?

 同じ「あやしさ」でも、ムー的な方は「怪しさ」寄りな気がするから、読者の皆様にはぜひ神秘的な魅力や妖艶さ、ミステリアスといった意味合いの「妖しさ」の方を目指していただきたい。

 猫のミステリアスな瞳は、きらめきいっぱいのアイパレットで再現。「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」のホリデー限定パレットは、繊細な輝き、上質なカラー、多彩な質感のハーモニーが、天空に広がる銀河のように魅惑的なグラデーションを作り出し、目が離せない猫のような魅力的な眼差しを演出してくれる。猫の瞳色のカラコンをプラスするとよりミステリアスなキャッツアイに!


 ハリのある艶やかな肌も、妖艶な魅力を引き立てる鍵に。エイジングケアアイテムは色々あるが、せっかくなら“ムー感”のある宇宙コスメでケアに励んでみよう。「トライフ スペースプロジェクト」の“宇宙化粧品(スペースコスメ)フェイスピース”は、宇宙船に持ち込める21世紀仕様の美容クリーム。宇宙を感じるマウイ島の大自然の中でコンセプトが生み出されたもので、21世紀のグリーンテクノロジー・宇宙技術である九州大学発の乳酸菌バイオテクノロジー研究成果を応用。乳酸菌ペプチド製剤「ネオナイシン-e®︎」をキー成分とし水分を抑えた濃縮オイルクリームタイプのコンパクト&リッチ処方により、ごく少量でもみずみずしい潤いとハリ、透明感のある素肌をキープできる。


 猫のような妖艶なムードは香りで演出を。「シロ(SHIRO)」の限定パフュームは、甘く可憐な赤いチェリーに華やかなフローラルを重ねたリッチでロマンティックな香調。フルーティな甘さから、ラストへ移ろうほどにパチョリやベチバー、インセンスの上品な深みや穏やかさが顔をのぞかせ、猫のように掴みどこのないセンシュアルなムードをまとわせてくれるはずだ。水のかわりに北海道のエゾヨモギの蒸留水を使用しているため、より奥行きのある穏やかで美しい余韻を楽しめるのもポイント。

 先ほど「ペピイ」のECサイトをチェックしてみると、“ツチノコキッカー”はなんと完売。やはり最も怪しいものは最も気になる存在、ということか。TVやユーチューブなどを見ていると、嘘がないこと、表裏がないこと、全てを曝け出すことが好感度タレントとしてのキーワードになっているように感じるが、個人的には逆に胡散臭く感じるし見ていてつまらない。ほんの少しでも謎めいた部分を残しておくほうがはるかに魅力的に感じる気がするが、皆さんはどうだろうか。

参考
webムー「あやしい×猫=かわいい! PEPPY×ムーのコラボグッズでほっこりミステリー」

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