「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」は、イタリア冬季スポーツ連盟(FISI)と提携したことを発表した。同ブランドのスポーツライン“EA7 エンポリオ アルマーニ”は、2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪までの4シーズンに渡り、イタリアチームの機能性ウエアやバッグなどのアクセサリーを提供する。
“EA7”は「エンポリオ アルマーニ」のスポーツラインとして04年にスタート。12年ロンドン五輪以来、イタリア代表チームの公式ウエアを手掛け、直近では22年北京冬季五輪開会式でのウエアやアクセサリーを提供した。今回はスキースーツやサロペット、ジャケット、パフジャケットといった競技用ウエアから、パンツやショーツ、スエットシャツ、ジレ、Tシャツなどのレジャーウエア、ジムバッグやバックパック、帽子、スニーカーなどのアクセサリーまでを含む。
中でもアウターは、“EA7”が採用してきた“ARDOR7”と“STRATUM7”というリサイクル製品の国際認証であるGRS(GLOBAL RECYCLE STANDARD)を取得した2種類の中綿を使用。“ARDOR7”は、マイクロファイバーと認証リサイクルポリエステルを混ぜ合わせた素材からなり、高い保温性と防水性(Protectum7 20,000mm)、通気性を備える。認証マイクロファイバーで作られた“STRATUM7”は、通気性のある表地で熱シールドを作り出す。バーガンディーとグレイの配色で作られており、“ITA”の国別コードと白・赤・緑の国旗カラーがデザインされている。“EA7”がイタリアチームに機能性ウエアを提供するのは初めて。
今回の発表の際、イタリア政府はウィンタースポーツとスキーリゾートの活性に期待し、FISIへの年間100万ユーロ(約1億4400万円)の支援のほか、26年まで300万ユーロ(約4億3200万円)を追加支援することを表明している。
デザイナーのジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)は、「スポーツは私を常に鼓舞してくれるし、団結心やハードワーク、敬意、忠誠心といった私の信ずる価値観によって成り立っている。数年前に始めた今回の協業はわれわれにとって新しいステップであり、素晴らしいアスリートたちをサポートできる機会を得られたことで大きな達成感にもつながった。またウィンタースポーツは、環境保護がより重視されるようになった中、新たなスタイルやパフォーマンスに挑戦できる絶好の場でもある」と話した。