「ジーユー(GU)」は10月21日、東京・銀座に、同地区で2店舗目となる旗艦店をオープンする。接客強化を掲げており、販売員約150人のうち、60人をジーユー独自の認定試験に合格した販売員“おしゃリスタ”で構成。ウェブ予約制でパーソナルカラー診断や骨格診断を盛り込んだスタイリング提案も実施する。客自身が商品を探すセミセルフ方式がメインであるのは他店と変わらないが、“おしゃリスタ”による接客でECでは味わえない「満足度の高い買い物体験」(柚木治社長)を提供する。
店があるのは、「ユニクロ トウキョウ(UNIQLO TOKYO)」が1〜4階に入るマロニエゲート銀座2の5階。売り場面積は約1420平方メートルで、ウィメンズ、メンズ、キッズ、ベビーを扱う。4フロア構成の「ユニクロ」に比べるとかなり商品がみっちりと置かれている印象だが、さらにその中に「通常、大型店で使用するマネキンの2倍の数のマネキンを設置」。スタイリングの幅を見せることがその狙いだ。
店内の目立つ柱4本の周りは“おしゃリスタ”によるスタイリング提案を打ち出すスペースとなっており、その名も“おしゃ柱”。柱の近くに“おしゃリスタ”が待機するようにして接客につなげる。また、“おしゃリスタ”の顔写真や得意なスタイリングを記したボードも柱に掲示し、QRコードから予約制の接客サービスに申し込めるようになっている。予約制の接客は1人1時間をめどに行い、オープン前日の時点で既に30人ほどから予約が入っているという。
オープン日から11月6日までは、店内にパーソナルカラー診断や骨格診断用のチャート表も掲出し、接客予約をしていない客もセルフチェックの形で気軽に診断ができるようにしている。
シューフィッターを店頭に配置しているのも同店の特徴だ。オフィス街である有楽町に近い同店はきれいめパンプスなどを求める客が多いと見て、シューズ類は超大型店並みのフルラインアップを陳列。足のサイズを3D計測できる診断機も設置し、シューフィッターのガイダンスを聞きながら、または客自身で診断が進められるようになっている。
ジーユーは出店再強化の中で、今秋冬は国内25店の出店を予定している(移転リニューアル含む)。その中でも、10月28日にオープンする大阪・天王寺ミオ5階の店舗、ルミネ横浜6階の店舗とこの銀座店は、EC時代に実店舗ならではの体験価値を打ち出す戦略的な店舗となっている。