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「ディーゼル ブラック ゴールド」が本拠地イタリアで魅せるダークロマンチック
「ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)」は、今シーズンからコレクションの発表の場をニューヨークから、本拠地であるミラノに移した。理由について、カメラ・デッラ・モーダの理事に携わるディーゼル創業者のレンツォ・ロッソOTB社長は、「イタリア生まれのグローバルブランドとして、あらためてミラノで最新コレクションを発信することで、活性化するイタリアファッションを後押しするとともにわれわれの新たなステージも迎えたい」と話した。こうしたロッソ社長の思いから、アンドレアス・メルボスタッド「ディーゼル ブラック ゴールド」クリエイティブ・ディレクターは、ブランドが得意とするクールで洗練されたスタイルに、3つの色を軸にしたピュアで力強い、ロマンティックなコレクションを披露した。
ショー前半は、ネイビーでスタート。ベルベッドのパフスリーブブルゾンや、大花刺しゅうとスパンコールを前面に施したハイウエストのデニムパンツ、キルティングしたレザーのブルゾン型ワンピースなど、スポーティーで重みのある素材も柔らかく見えるオールネイビーのコーディネートで提案する。次は黒にシフト。プリーツでウエストをマークしたシャツや星などをちりばめたレザーのキルティング台形スカートなど、フェミニンなディテールをプラスし、シャープなイメージを開放する。その後、ピュアホワイトを加えたルックを4体披露。キルティングしたパンツやクロップドブルゾンもワークウエアな印象を持つが、ぐっとフェミニニティを強調する。後半は、ミラノトレンドの一つである、スパンコールを大胆にちりばめたきらびやかさをオールブラックで提案。プリーツやセーター、ビッグサイズのバイカージャケットも、クールとエレガンスのミックスを楽しんでいる。
ミラノコレ前半が終わり、いくつかのトレンドが見えてくる中で、「ディーゼル ブラック ゴールド」が提案したダークロマンチックは一つにあがる。黒やグレーのダークカラーをベースに、ビジューやスパンコールをちりばめたニットやデザインタイツと楽しむ台形ミニスカートなど、昨年のロマンチックムードがさらに加速している。