「スケッチャーズ(SKECHERS)」を運営するスケッチャーズUSA(SKECHERS USA INC.)は、「エルメス(HERMES)」のスニーカーがスケッチャーズ保有の2件の意匠特許を侵害しているとして、損害賠償などを求めてエルメス インターナショナル(HERMES INTERNATIONAL)およびエルメス オブ パリ インク(HERMES OF PARIS INC.)を提訴した。訴状によると、エルメスが侵害したのはスケッチャーズの“マッサージ フィット(Massage Fit)”ソールに関する意匠特許2件。今年初めに「エルメス」が発売したスニーカー“エクレア(Eclair)”と“アンヴォル(Envol)”のミッドソールおよびアンダーソールのデザイン要素が、「スケッチャーズ」の“ゴー・ウォーク(Go Walk)”シリーズなどに使用されている“マッサージフィット”の特許を侵害していると主張する。エルメスからはコメントを得られなかった。
スケッチャーズはプレスリリースの中で、エルメスのような地位と名声を持つ企業がスケッチャーズの特許技術を「模倣し侵害したことは残念だ」とコメントしている。「スケッチャーズは新鮮でユニーク、そしてエキサイティングなフットウエア技術を顧客に毎年提供するため、研究開発に多大な投資を行っている。法廷ではなく市場での競争を常に望んでいるが、競合他社があからさまにわれわれの権利を侵害した場合、法的手段も辞さない」と述べている。