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ユニクロ10月は12.8%増 低気温受けてしまむら、アダストリア、アローズも2ケタ増

 専門店チェーン、セレクトショップの2022年10月度売上高(既存店ベース)は、月前半の気温低下により秋冬物が売れ、2ケタ増だったという声が中心だった。値上げによる買い控えに焦点が集まっている秋冬商戦だが、現時点までは天候が味方してくれているようだ。

 国内ユニクロは前年同月比12.8%増。前年が同4.8%減だった反動もあるが、客単価が同11.3%増と伸びている。スフレヤーンニットやタックワイドパンツ、ウォームパデッドジャケット、MA-1ブルゾンなどの新提案商品が売れたほか、昨年から値上げした商品群でもヒートテック極暖のシームレスリブタートルネックT、ワイヤレスブラリラックス、カシミヤニット類が好調。「値上げもしているが、素材やデザインを見直してバージョンアップしていることがお客さまにしっかり伝わっている」(広報担当者)と捉えている。

 しまむらの「ファッションセンターしまむら」(9月21日〜10月20日)は同20.8%増。前年は同9.5%減と落としていた。「ロングスリーブTシャツやトレーナー、カーディガン、ジャケットなどが好調だった」(発表資料から)。

 アダストリアは同14.0%増(前年は0.1%増)。「自社ECモール『ドットエスティ(.ST)』のテレビCMを昨年も同時期に行っていたが、今年もCM効果で売り上げが伸びた」と広報担当者。

 ユナイテッドアローズは同22.0%増(前年同月は同2.0%増)。「ビジネス需要に加え、カジュアルアイテムの動きが顕著で、ニット、ジャケット、アウター、シューズなどが好調」(発表資料から)。

 良品計画の「無印良品」は同2.9%減(前年同月は同9.6%減)と割り込んだが、衣服・雑貨カテゴリーに限れば同8.0%増だった。長らく低迷が続いたことで今秋から衣料品改革を本格化しているが、「衣服・雑貨カテゴリーではアパレルの売り上げが回復した」(発表資料から)という。

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