「スタジオラボ404ドットコム(studiolab404.com以下、404)」は、目黒区・祐天寺の住宅街にひっそりとたたずむ古着と新品が並ぶスペースだ。ラインアップはデッドストック(流通在庫品)と海外の新進ブランドが中心で、トレンドをキャッチしたアイテムを扱っている。同店を立ち上げたモネ(Monet)=ディレクターに、ブランディングや古着のおすすめコーディネートを提案してもらった。
「404」は、目黒区・祐天寺に2021年12月にオープンした。7年間にわたりニューヨークでMDとバイイングの経験を積んだモネディレクターが、帰国後に「自分の経験を生かして新しいことを始めたい」と思ったことがきっかけで、友人であるグラフィックデザイナーのマリコ(Mariko)と商品企画のレイ(Lei)と共に立ち上げた。現在は店舗とオンラインストアを運営しており、ショップ名の“404”はエラーコードの意味。「『グーグル検索しても出てこない』『全貌が見えづらい』という固定概念や、価値観にとらわれないという思いを込めています。駅から離れたちょっとへんぴな立地を選んだのもその理由ですね」とモネディレクター。そんな自由な発想は、商品のラインアップにも表れている。新旧のウィメンズアイテムを混ぜた品ぞろえで、ニューヨークで買い付けてきたクオリティの高いデッドストックと海外の新進ブランドを販売している。
百貨店のようなミックス感あるセレクト
ショップは1〜3階の3フロアで構成。1階はデッドストックの商品を中心に、シルクシャツやニット、ミリタリージャケットなどデイリーに使えるウエアをそろえる。シンプルなデザインのものは、ワッペンを付けたり、シャツの裾や袖をカットしたりして、新しい着方を提案しているという。
2階は、「404」のテイストの一つであるユニホームのデッドストックとジュエリーがメイン。モネディレクターはもともとジュエリーのバイイングをしており、販売商品と合わせやすいチャームのネックレスやリングなども仕入れている。さらにアメリカのディストリビューターから買い付けたキャンドルやハンドソープ、カトラリーなどのホームウエアも並ぶ。百貨店のように幅広いジャンルのアイテムを1つの空間で購入できるように工夫している。
展示会スペースを併設した3階では、「ローハン(ROUHAN)」や「ネイータ(NAEITA)」など、モネディレクターがニューヨーク時代に親交を深めてきたという若手デザイナーのブランドを扱う。「日本に販路を広げたいという彼らのために、『404』をそのプラットフォームの一つとして提供していきたい。より多くのお客さまに知ってもらえるように、今後は展示会なども積極的に行っていきたいですね」。
スタッフがおすすめするコーディネート
「404」のインスタグラムでは、モネディレクターとグラフィックデザイナーのマリコ、商品企画のレイが販売アイテムを取り入れたコーディネートを発信している。3人の異なる体型を生かし、常に消費者目線でスタイリング提案することを心掛けているという。
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「『404』のテイストがユニホームなので、セーラートップスをセレクト。ビンテージのスカートとデッドストックのソックス、ローファーを組み合わせて、スチューデントスタイルにまとめました。華奢なアクセサリーを重ねづけして、モダンな印象にしています」
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「USAのシャンブレーシャツは、トレンド感を出すために裾を切ってクロップド丈にアレンジ。『ローハン』のバギーパンツを合わせて、めりはりの効いたスタイリングにしてみました」
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「とろみのあるシアーシャツは『404』オリジナルのもの。流れるようなラインを際立たせるために、『ラングラー(WRANGLER)』のスリムなドレスジーンズを選びました。フレアなので脚長効果も狙えるんです」
■スタジオラボ404ドットコム
住所:東京都目黒区祐天寺1ー31−12 LS
営業日:月、土、日
時間:14:00〜20:00
定休日:火、水、木、金