春薗美樹さんは、2015年にアルゼンチン発香水ブランド「フエギア 1833」が日本に上陸したときから、東京・六本木店のマネジャーを務めている。それ以前は、仏発「ラルチザン パフューム」の表参道店の店長を務めていた。香水は、洋服やバッグ、シューズなどと比べると、目に見えないため、よりパーソナルな要素が強い。さまざまな顧客の好みや気分、ライフスタイルに合う“香り”を提案するのが春薗さんの仕事だ。(この記事は「WWDJAPAN」2022年11月7日号販売員特集からの抜粋に加筆しています)
彼女は、「香水は1本買ったら、半年から1年はもつので、その場だけではなく、お客さまがどんどん好きになる香りを提案したいです」と語る。とはいえ、香水という、特殊な接客には幾つかのステップがある。「香りは見えないものだから、その香りから情景や絵が想像できるように話します。そうすることで、情景と香りがつながるんです」と話す。顧客にiPadで写真や絵画を見せることもあるという。ただ、それだけで購入につながるケースはごく稀だ。
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