ゴールドウインは7日、東京の恵比寿ガーデンプレイスに8日開店する関東最大規模の店舗を関係者に公開した。キャンプに特化した「ザ・ノース・フェイス キャンプ」、子供服のセレクトショップ「プレイアース キッズ」、スポーツライフスタイルウエアの「ニュートラルワークス」の3業態の複合店舗で売り場面積は約990平方メートル。広いスペースを生かした新しいサービスや他社との協業によって、ファミリーからビジネスパーソンまで幅広い層を呼び込む。
複合店舗の約半分を占める「ザ・ノース・フェイス キャンプ」は、都心店では品ぞろえに限りがあったテントを始めとしたキャンプ用品に特化する。専門的な知識を持つ販売員が初心者から上級者までの要望に応じ、テント選びをサポート。屋外で実際に設営を試すことができる。また、購入を迷う人に向けてキャンプギアのレンタルサービスも実施する。
1号店である「プレイアース キッズ」は、「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」など同社展開のブランドの子供服を横断的に取り扱う。また消費者から買い取った同社製の子供服をアップサイクルして販売する「グリーンバトン」の商品を販売する初の店舗となる。同じ恵比寿ガーデンプレイスに入るホームセンター「DCM」との協業による大型遊具の設置や、子供向けのワークショップの開催なども企画する。
「ニュートラルワークス」はアクティブウエアやコンディショニングウエアを充実させるだけでなく、パーソナルトレーニングのための個室を併設した。全身をスキャンして体の精緻な3Dデータを計測した上で、専門スタッフの指導のもと一人一人にあったトレーニングメニューを行う。
サッポロ不動産開発が運営する恵比寿ガーデンプレイスは、21年2月末で閉店した恵比寿三越の跡地をリニューアルして、8日にグランドオープンする。ゴールドウインの複合業態はその目玉テナントの一つで、センタープラザ1階の正面入り口前の一等地に入る。ゴールドウインは同じ渋谷区内の原宿、渋谷などに多くの店舗を構えているが、森光・常務取締役事業本部長はそれらとは一線を画した拠点と位置付け、「新しい暮らしを支え、公共性をも提案する店舗にしたい」と話す。