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デサント4〜9月期は利益が過去最高 韓国で「アンブロ」人気拡大

 デサントの2022年4〜9月期は、売上高が前年同期比14.6%増の572億円、営業利益が同80.4%増の48億円と増益増収だった。さらに、韓国と中国の持分法適用関連会社の業績伸長で、経常利益は同68.3%増の67億円、純利益は同106.3%増の51億円といずれも過去最高を記録した。7日に行われたオンライン会見で小関秀一社長は「非常に順調な数字だが、これくらいの利益は普通だ。今、ようやくスタートラインに立った。(国内の構造改革や利益を求める経営を)さらに進化させる」と語った。

 主要マーケットである日本、韓国、中国の全てで増収した。日本の売上高は同14.8%増の256億円、営業利益は同6.1%増の32億円。「デサント(DESCENTE)」「ルコックスポルティフ(LE COQ SPORTIF)」「マンシングウェア(MUNSINGWEAR)」「アリーナ(ARENA)」の主要4ブランドが伸びた。また過剰生産の見直しや値引きの抑制、低い返品率を維持しつつ、直営店やECといったD2Cを拡大したことで、営業利益が伸びた。

 韓国の売上高は同14.1%増の282億円、営業利益は同326.4%増の9億円。「アンブロ(UMBRO)」が感度の高い若年層に支持され売り上げを19億円伸ばすなど、アスレチックカテゴリーが好調だった。中国は売上高が同7.1%増の22億円、営業利益は同44.6%減の130億円。4月に子会社化したアリーナ上海の売上高によって増収となったが、上海のロックダウンの影響で減益だった。

 上期の業績を受けて、2023年3月期の業績予想を上方修正する。売上高は1180億円(8月の前回予想は1165億円)、営業利益は81億円(同67億円)、純利益は100億円(同95億円)を見込む。小関社長は「コンサバティブな数字に見えるかもしれないが、(円安やウクライナ情勢など)まだまだ何が起こるかわからない。それらを踏まえて、必ずコミットする数字だ」と語る。

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