ワールドの2022年4〜9月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比25.1%増の967億円、営業損益が40億円の黒字(前年同期は21億円の赤字)、純損益が20億円の黒字(同12億円の赤字)だった。主力のブランド事業が大きく業績を改善し、営業損益、最終損益でいずれも黒字転換を果たした。
ブランド事業の売上高は前年同期比28.4%増の829億円、コア営業損益が30億円の黒字(前年同期は26億円の赤字)。店舗の営業時間や客数などにおける新型コロナウイルス影響が緩和し、店舗売上高が大きく回復した。
中国ロックダウンによる商品納期遅延による販売機会損失、円安による仕入れ価格の高騰などのマイナス要因はあったが、百貨店販路を中心とするミドルアッパー業態の生産国内回帰や販売価格の最適化で利益面の悪化を抑えた。売上総利益率は57.9%で、前年同期から2.4ポイント改善した。
23年3月期の連結業績は、売上収益が前期比23.7%増の2120億円、コア営業利益が同2.3倍の125億円、純利益が同約23倍増の55億円の予想値を据え置いた。