「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」は11月3日、中国で初のレストラン「ザ・ホール バイ ルイ・ヴィトン(The Hall by Louis Vuitton以下、ザ・ホール)」を四川省・成都市のメゾンにオープンした。
「ザ・ホール」は、大規模な商業施設、成都遠洋太古里内に9カ月前に開店した同メゾンの向かい側にある。100年以上前には広東の商人たちの集会所だったランドマーク的な建物、広東ホール(Guangdong Hall)を使用していることから命名された。入り口には気球やオレンジ色のパンダの像が配されており、中国のソーシャルメディアで大きな話題を集めているという。
同レストランは60席を備え、ランチとディナーのほか、アフタヌーンティーも提供する。メニューはフランスおよび地中海料理をメインに、さまざまなアレンジを加える。なお、同レストランは“シェフ・イン・レジデンス”方式を採用。これは招へいされたアーティストがその場所に一定期間滞在し、作品を制作する“アーティスト・イン・レジデンス”のシェフ版で、「ザ・ホール」ではおよそ半年ごとに国内外のスターシェフを招く予定だ。現在は、その第1弾として人気シェフのオリビエ・エルザー(Olivier Elzer)が腕をふるっており、年内はすでに予約でいっぱいとなっている。
「ルイ・ヴィトン」はここ2年でホスピタリティー施設を5店オープンしており、「ザ・ホール」はアジアで4店め。2020年1月には、「ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋」に世界初のカフェ「ル・カフェ・ヴィー(LE CAFE V)」と、紹介制レストラン「スガラボ・ヴィー(SUGALABO V)」を併設。21年3月には、リニューアルした銀座並木通り店に「ル カフェ ヴィー (LE CAFE V)」とチョコレートを扱う「ル ショコラ ヴィー(LE CHOCOLAT V)」をオープンした。また、22年5月4日〜6月10日にはソウルの旗艦店でポップアップカフェを開いた。