ファッション

明治大学デザイン研究部がファッションショー Z世代がリメイクのみの洋服を使って開催

 明治大学デザイン研究部(デケン、DE.KE.NN)は11月20日、友人らの洋服を100〜200着集めてリメイクしたルックのみで構成するファッションショーを渋谷で開催する。コンセプトは「サステナビリティ」で、古着がZ世代で流行していることに目をつけて、アレンジやスタイリングをもっと楽しんでほしいという気持ちを込めて開催する。一般参加も事前予約から可能。1ステージ100人ずつ、合計2公演開く。団体の公式インスタグラム(@meiji_dekenn)から予約を受け付ける。

 同団体の岸海星代表は、「リメイクをするからこそ社会的意義を持った発信につながるはず。ゴミを無駄にせず、クリエイティブなことができると見せたい。人や資源を集めるのは僕たち世代の得意分野。それを歴史や技術で販売できるクオリティーにできる力を持っているのはブランドや企業だ。この取り組みや発信を通して学生の思いを伝え、全世代でファッションを盛り上げたい。裏のテーマとして、等身大の学生モデルの活躍を発信して、業界のモデルの幅も広がってほしいと思っている」と語った。

 学生によるファッション系サークルは多数あるが、「僕たちのサークルは、ファッションだけじゃない。その分クオリティーは売られているものより低いかもしれないけど、写真や映像、芸術などいろんな分野が混在したディレクションが強み。学生の活動は世の中になかなか発信できないので、これをきっかけにファッション業界も学生に目を向けてほしい。行動を起こしたい学生はたくさんいる。ファッションメディアやブランドとの距離が縮まったらうれしい」と意気込む。

■明治大学デザイン研究部2022年ファッションショー
日時:11月20日
時間:13:00〜14:00 / 15:00〜16:00
会場:Dr.jeekahn's 渋谷
住所:東京都渋谷区円山町1−2−4 5.6F ドクタージーカンズビル


 明治大学デザイン研究部は、ファッション・写真・絵画・映像など、さまざまな媒体を介して、デザインの面白さを発信する学生団体。主な活動は大学内でのアートの展示会やインスタレーション、子供を対象とした工作教室、ファッションショーの企画運営など。今回のファッションショーでは、サステナブルデザインの枠を越え、トランジションデザインの実現・発信を試みる。廃棄される服を100着以上集め、それらを加工し組み合わせることで、新たな一着へと移行させた。学生団体の活動をリメイクの可能性とともに発信することで、ファッション業界と学生との関係性に影響を与えることを望む。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。