靴販売歴40年の野村さんの接客は、客に声を掛ける前から始まっている。売り場を歩く客の姿勢や歩き方を観察し、骨格や筋肉のつき方、足への負荷を想像する。次に客の話を聞きながら、ていねいに足を計測する。最近は3D計測器なども普及しているが、「指の太さや曲がり方、左右の足の微妙な違い、皮膚の固くなっている部分など、実際にお客さまの足を確かめないと分からないことが多い」と話す。(この記事は「WWDJAPAN」2022年10月31日号販売員特集からの抜粋です)
経験とデータに基づき、売り場の膨大な品揃えの中から最適な一足を客と一緒に探す。服の流行に基づいてコーディネートを提案することも忘れない。ベテランならではのカウンセリングのような接客だ。
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