アシックスの2022年1〜9月期連結決算は、売上高が前年同期比12.7%増の3630億円と大幅な増収だった。全カテゴリーが好調で、特にパフォーマンスランニング(PF)が同17.8%増の1972億円、コアパフォーマンススポーツ(CPS)が16.2%増の409億円とけん引した。PFは中華圏とオセアニアで30%以上の、東南・南アジアで50%以上の成長を見せたほか、CPSは北米テニスシューズのシェア1位を獲得した。廣田康人社長は「グローバルで引き続きスポーツ需要が高い。北米テニス市場では、プレースタイルに合わせて選べるシューズ開発が支持されている。各地域でニーズに応える商品提案ができている」と語る。
営業利益は同0.7%増の360億円。利益率は前年から1.2ポイント下がった。純利益は同1.9%増の232億円だった。
1〜9月期の結果を踏まえ、2022年12月期の通期予想を上方修正する。売上高は4800億円(8月の前回予想は4600億円)、営業利益は340億円(同270億円)、純利益は210億円(同180億円)を見込む。営業利益は過去最高の見通しだ。
年始に控える箱根駅伝については「選手が自分たちの走りに合ったシューズを選ぶもの」としながらも、「(24人が着用した)今年(の数)は超えていきたい。実業団(ニューイヤー駅伝)でもさらにいいシェアを取れるのではないかと思っている」とコメントした。