コーセーのハイプレステージブランド「コスメデコルテ(DECORTE)」は、東京・渋谷の宮下公園と2つのバーチャル空間を“パープル”に彩るイルミネーションを12月25日まで実施する。ミヤシタパーク(MIYASHITA PARK)のクリスマスイルミネーションとしては開業以来初。宮下公園にはツリーとドームを設置し、宮下公園のバーチャル空間「渋谷区立宮下公園 Powered by PARALLEL SITE(パラレルサイト)」でも同様の世界観を体験できる空間を再現する。また、渋谷区公認配信プラットフォーム「バーチャル渋谷」では、巨大なパープルリボンが登場するVRフォトスポットを用意する。
今回のイルミネーションは、女性を取りまく社会課題を解消するための独自の取り組み「コスメデコルテ パープルリボンプロジェクト」の一環で、内閣府が毎年11月に推進する「女性に対する暴力をなくす運動(パープルリボン運動)」に賛同した試みとなる。同運動と「コスメデコルテ」を代表する“リポソーム美容液”を象徴するパープルのカラーで宮下公園をジャックした。
11月12日に行われた点灯式には、俳優の夏木マリが紫の帯をアクセントにした着物姿で登場。コーセーの小林一俊社長、長谷部健・渋谷区長らとともにイルミネーションの点灯を行い、ツリーや公園がパープルに彩られた。小林社長は、「未来を担う若年層をはじめとする多くの生活者の皆さまに、パープルリボンの活動を幅広く知っていただければ」と話す。
渋谷には仕事で訪れることが多いという夏木は、「以前からよくうろちょろしているが、ここ最近の渋谷は“昭和の女”からしたら、その進化に驚いている。ミヤシタパークには大好きなメゾンがあったり、食事を楽しんだりしているが、若い人が行き来する姿を見て、新しい渋谷になったなと感じている。この場所から、1人でも多くの人に(パープルリボン運動を)意識してもらい、特に男性に足を運んでいただけたら。女性たちが平等に過ごせる世の中になればと願っている」とコメントした。夏木はアーティスト活動のほか、途上国の子どもたちの教育環境および女性の雇用整備の向上を目指す支援活動「ワン オブ ラブ(ONE OF LOVE)プロジェクト」を10年以上続けており、コーセーも同プロジェクトに賛同し、過去には「アディクション(ADDICTION)」とコラボレーションを行ったこともある。
長谷部区長は、「この街には、渋谷区民だけでなく大勢の人が集まるが、特に若い女性は課題を抱えている。その中で、宮下公園のライトアップは意義のある光となるだろう。街の空気を変える一助になれば」と話す。
「コスメデコルテ パープルリボンプロジェクト」では、ブランドのロングセラー美容液“リポソーム アドバンスト リペアセラム”の現品と“リポソーム アドバンスト リペアクリーム”のトライアルサイズ(20日分)がセットになった“リポソーム アドバンスト パープルリボン セット”(税込1万6500円)を11月1日から販売を開始。売り上げの一部を寄付し、シェルターの運営維持や活動を支援する。このほか、全国の百貨店や化粧品専門店でイベントを開催予定。年内には「男性にも訴求できるように」と、伊勢丹新宿本店メンズ館でもイベントを開催する予定だ。
今後、「コスメデコルテ パープルリボンプロジェクト」は、3年継続してさまざまな活動を行っていくという。小林社長は、「来年はなぜこの活動を行うのか、支援するのかという理由がより具体的に理解できる活動を積極的に行う予定だ」。牧島伸彦 執行役員セレクティブブランド事業部長は、「来年以降も地道に活動を続け、女性の活躍をサポートする」と述べた。