ワコールホールディングス(HD)は11日、国内事業を担う中核会社のワコールの伊東知廉社長が11月30日付けで辞任すると発表した。ワコールHDの安原弘展社長が2023年3月末までワコール社長を兼任する。
ワコールは、デジタルCX化やエリア販売体制の見直し、マーケティング施策などを行ってきたが、低迷が続いていた。事実上の早期退職制度である“フレックス定年制度”を導入し、約250人の退職を募る。伊東社長は経営責任をとって退く。
11日の会見で安原社長は、「構造改革のスピードアップを図り、成長軌道の道筋を立てる。来年4月に新体制でスタートできるように組織をスリム化し、若手の後継者を選びたい」と述べた。