肌のハリやツヤを保つ方法には、保湿から生活スタイルの改善まで、さまざまな手段がある。そして最近は、化粧品だけではなく、フレッシュジュースやシェイクサプリメントなどのドリンクが注目を集めている。
それを代表する「ジュース ジェネレーション」や「ジュース・プレス」、「ザ・スーパー・エリクサー」、アロハなどは、ドリンクをビューティブランドの製品としてマーケティング活動をしている。ジュース ジェネレーションのエリック・ヘルム創立者兼最高経営責任者(CEO)は「ジュースは、ダイエットに効果的というだけでなく、肌を美しく保つための効果的な美容法でもある」と話す。マーケティング会社NPDグループのカレン・グラント副社長は、「消費者はスキンケア製品の代わりにジュースを選ぶのではない。ジュースを、化粧品をサポートするものと認識し、買い求めにくる」と現状を分析する。
人気が高まっている「ザ・スーパー・エリクサー」は、体内のphバランスを保つためのアルカリ性のパウダー。ココナツミルクやスムージー、ジュースに混ぜて摂取する。価格は300gで80ドル(約8600円)。アメリカ国外ではセルフリッジでの売り上げも好調だという。セルフリッジのエリザベス・セルヴィー=ビューティ・バイイング・マネージャーは「最近では、健康的な髪やネイル、肌の新陳代謝のみならず、消費者は、細胞レベルでの肌質改善を考え、美容製品を求めて来店する」と話す。
フルーツや野菜ジュースを販売している「ジュース ジェネレーション」は、11月に新しく、木炭を加えた3種の新製品を発売。木炭は、肌が有害物質を吸収するのを防ぐ効果があるといい、価格は9ドル95セント(約1000円)。同社は、エイジングケアや血糖値の調節、肌を健康に育くむ効果など、それぞれ目的別の飲料を販売している。人気製品の「スパ デュパ グリーンズ」は、昨年40万本売り上げた。レモネードやプロテイン、緑黄色野菜などのシリーズを持つ「アクチベイテッド ジュース・コレクション」と飲みきりサイズの「ビューティ ボム」で、初年度の売上高は1200万ドル(1億3000万円)と予測する。
アロハは、ヘルス&ウエルネスアイテムを提供。同社が2013年1月に発売した「デイリー グッド」は、緑黄色野菜を乾燥させ、パウダー状にした製品で、不足しがちな栄養を補うこともできる。アロハのコンスタンティン・ビサンズCEO兼設立者は、「効き目は抜群。顧客の中には、肌が美しくなりメイクをやめた人だっている。エイジングケア効果だってある」と話す。
通販大手のネッタポルテは、シェイクサプリメントなど、インナービューティにも着目。「ザ スーパー エリクサー」や「デイビッド カーシュ」などを取り扱う予定。デイビット・オルセン副社長は、「7月からドリンクやシェイクサプリメントを取り扱うようになり、製品は即座に完売した。再入荷をしたが、これも飛ぶように売れている」と話す。