世界のファッション産業も環境配慮やリユース、リサイクルなど、サステナビリティが当たり前になる世界線へと到達しつつある。2023-24年秋冬はリアルとバーチャル、天然繊維と化学繊維、デジタルとアナログなどの境界を壊し、新たな“定番”を探す旅の季節になりそうだ。
カシミヤや上質なウール、アルパカなどの秋冬の定番上質素材を使ったメルトンが復活する一方で、プリント柄や色使いでは奇抜さが求められそうだ。久しぶりにベルベットやシャギーなどの毛足の長い素材もトレンドに躍り出そうだ。表面のツルっとした化学繊維ではブラック&ホワイトのゴシックな色使いや光沢に注目したい。(この記事は2022年11月14日発売「2023年春夏トレンドブック」からの抜粋です)
【Textile Trend 1】
グランジエレガンス
落ち着いたベーシックカラーが基調の上質素材とは対象的に、表面のツルっとした合繊素材はブラック&ホワイトの色使いやレース、プリント柄で存在感を高めそうだ。合繊ならではのアクの強い光沢感と組み合わせることで、新しいエレガンスに昇華させる。デジタル感のあるプリント柄やレース柄にも注目だ。
【Textile Trend 2】
ネクストベーシック
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