ファッション

「ナイキ」駅伝パックが発表 今年は日本の“勝ち虫”に着想

 「ナイキ(NIKE)」が、箱根駅伝に向けた限定コレクション“駅伝パック(EKIDEN PACK)”の新作を発表しました。お披露目に合わせて長野・軽井沢にメディアを招待し、東洋大学陸上長距離の酒井俊幸監督と前田義弘選手によるトークセッションや、今夏発売したトレランシューズの新作“ナイキ ズームX ゼガマ(NIKE ZOOM X SEGAMA)”の体験なども実施しました。

そもそも駅伝パックって何?
今年のモチーフはあの昆虫!

 ここでは駅伝パックについて紹介します。そもそも駅伝パックとは、大学ナンバーワンを決める正月の風物詩“箱根駅伝”に向けて、アメリカのデザインチームが既存シューズをアレンジする限定コレクションのこと。18年に始まり、これまでに箱根の朝日を表現したデザインや、山岳をモチーフにしたデザインなどを発表してきました。通常モデルにはない奇抜な配色とグラフィックも魅力で、中には即日完売するモデルもあります。ランナーから駅伝ファンまで、多くのユーザーが楽しみにする人気コレクションです。

 今年はどんなデザインだろうとワクワクしていると、ついにシューズがお目見え!ビビッドなグリーンを軸に、赤と黒を加えたカラーリングです。(なんだか、初期の仮面ライダーっぽい)。そう思ったそこのアナタ。あながち間違いではありません。今年のモチーフは、ズバリ“かげろう(トンボ)”なのですから。

 トンボはかつてかげろうと呼ばれ、後退することなく全方へ進み続ける特性から、古くは縁起のいい“勝ち虫”として認知されていました。戦国時代には、武具の装飾として用いられていた歴史もあるそうです。採用するのにはなかなか勇気がいるモチーフでも、その背景を掘り下げ、デザインで表現する強さは「ナイキ」ならでは。ブランドロゴ“スウッシュ”には、カゲロウの羽をイメージした模様をあしらったほか、ミッドソールやインソール、かかとにも小さなアイコンを施しました。

 ラインアップは、箱根での着用数も高い“ナイキ エア ズーム アルファライ ネクスト% 2(NIKE AIR ZOOM ALPHAFLY NEXT% 2)”と“ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト% 2(NIKE ZOOMX VAPERFLY NEXT% )”をはじめ、トレーニングモデルの“ナイキ ズームフライ5(NIKE ZOOMFLY 5)”、“ナイキ ズーム ペガサス 39(NIKE ZOOM PEFASUS 39)”、“ナイキ エア ズーム ライバルルフライ 3(NIKE AIR ZOOM RIVAL FLY 3)”の全5型。12月上旬に発売予定です。

 近年の箱根は「ナイキ」支持率が非常に高く、今年は210人中154人の選手が着用しました。ただ、着用率は昨年の95%から76%へとダウンしており、他社の追い上げも感じます。“カゲロウ”カラーは、再び着用率9割超えをもたらすのか。今から本番が楽しみです。

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