持続可能な靴作りを掲げる「オッフェン(Offen)」は、初の路面店を神戸・北野に11月19日オープンした。立地は明治から大正にかけて建てられた洋館が点在する北野町の北野坂沿い。「歩く楽しみ」を伝えるブランドとして、散策途中に立ち寄れる店として営業する。
新店舗「オッフェン キタノ ハウス」は、建築家・安藤忠雄の設計による英国風レンガ造りの建物の一角に、ガラス張りで開放感のある売り場を設ける。ビンテージの家具を集めた独特の空間に、「オッフェン」の靴をインテリアの一部のように並べる。
「オッフェン」は2021年2月にデビューした婦人靴ブランド。靴産地の神戸市長田区に本社を置くNormsが長年の靴作りの知見を生かして展開する。セレクトショップのバイヤーやデザイナーなどの実績のある日坂さとみ氏がプロデューサーとして指揮をとる。主力商品はペットボトルの再生糸をアッパーに用いたシューズ。洗練されたデザインと高い機能性を保ちつつ、インソールやアウトソール、梱包材に至るまで環境に配慮した素材を使う。西宮阪急に直営店を持つほか、全国の百貨店でポップアップショップを開いている。