大丸隆平デザイナーによるニューヨーク発のブランド「オーバーコート(OVERCOAT)」が、東京・南青山にアトリエを構える。住所は東京都港区南青山4-9-28 金子ビル2階。「オーバーコート トウキョウ(OVERCOAT TOKYO)」と名づけた同スペースは、パターンやセールスを担当する日本のスタッフの拠点となるアトリエとショールームの機能をもつだけでなく、物販スペースも設け、店舗併設型として展開する。
内装を手掛けたのは、建築家の坂本拓也氏。「お客さまが服作りの現場を目の当たりにしたり、作り手に直接話を聞けたりするスタジオ併設型ショップということで、お客さまとブランドが交流できる場として計画した。そのため、“作り手”と“お客”という主客の隔たりを設けず、オープンな空間に仕上げた」という。
オープニングとして11月25日〜12月23日、「オーバーコート」の2022-23年秋冬商品を中心に販売するポップアップを開催。オンラインストアのみで紹介していたクラシックラインのアウターやセットアップもラインアップする。ゆくゆくは新作商品などが並ぶ常設型に切り替える方針で、直営店としては世界初になる。
大丸デザイナーは1977年生まれ。文化服装学院卒業後、日本のデザイナーのもとでキャリアを積み、2006年に渡米。08年に大丸製作所2 (oomaru seisakusho 2)を設立。その後、「アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)」や「トム ブラウン ニューヨーク(THOM BROWNE. NEW YORK、当時)」「プラバル グルン(PRABAL GURUNG)」「ジェイソン ウー(JASON WU)」をはじめとするのべ100ブランド、合計2万着以上のパターンメイキングを手掛けてきた。15-16年秋冬に「オーバーコート」をスタートし、毎シーズン、コレクションを発表する。