ファッション

「アツシ ナカシマ」2016-17年秋冬ミラノ・コレクション

REPORT

日欧で培ったセンスや技術を球体に込めたミラノデビュー

中島篤の「アツシ ナカシマ(ATSUSHI NAKASHIMA)」が第2回「DHLエクスポーテッド(DHL EXPORTED)」を受賞し、ミラノで初のファッションショーを披露した。ミラノ・コレクションの公式スケジュールではあったが、直前の「ヴェルサーチ(VERSACE)」のショー会場から離れた場所でショーを行ったことで、移動するプレス関係者を待ち、予定時間より1時間遅れの午後9時半に幕を開けた。

 コレクションテーマは「ハーモナイゼーション」。中島デザイナーが過去に7年間「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」のアシスタント・デザイナーとして養った欧米ならではの色使いやカッティングと、日本の素材や技術を融合。その2つのハーモニーを丸や球体に見立て、コレクションを構築。黒をベースに赤、青、黄色、緑などのビビッドカラーを加え、色のコントラストで力強いコレクションを見せた。

 今回ミラノでのショーに挑むため、初めて3Dプリンターを使ったシューズとバングルを提案。まるで、丸いボールに手足を入れているようなユニークな形で、コーディネートのアクセントになった。ドレスやスカートに使ったカラフルな球体のグラフィックは、丸いボールの写真をデジタルプリントしたもの。生地は東レの人工皮革「ウルトラスエード」を採用したなど、全ての素材を日本製にこだわった。

 また来シーズンもDHLの支援を受けてミラノでコレクションを発表する予定だ。

LOOK

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。