「カルティエ(CARTIER)」は11月20日、銀座旗艦店でイベント“アウト オブ キッザニア”を開催した。20日は「世界子どもの日」。「カルティエ」は9月に東京・豊洲のキッザニア東京(KIDZANIA TOKYO以下、キッザニア)の期間限定パビリオン「ジュエリーアトリエ」を行った。同イベントに参加した子どもの中から、小学校4年生〜中学校3年生の10人が選ばれ、銀座旗艦店でラグジュアリー接客の極意を学んだ。
黒いユニフォームに身を包んだ子どもたちは、旗艦店スタッフと共に朝礼に参加。キッズ クライアント アドバイザーとして、「カルティエ」のブランドの歴史や宝石をはじめ、立ち振る舞いや所作、ラッピング、接客までを学んだ。
座学に続いて接客のデモンストレーションでは、アシスタントとペアで、自身の親を接客。学んだことを記したノートを見ながら、「カルティエ」の歴史やメゾンのストーリーを伝え、“トリニティ”コレクションを紹介した。そして、特徴的な「カルティエ」のラッピングにも挑戦。ブランドカラーの赤いバッグに包装した商品を渡した。
詳細までこだわるのがラグジュアリー・ブランド
ユニフォームからバッグ、名刺やスカーフまで、「カルティエ」が提供。子どもたちは、正に、旗艦店のクライアント アドバイザー(以下、CA)というようないでたちだった。参加した子どもは、「笑顔でお客さまをむかえると、お客さまも笑顔になる」と話す。「接客をしてみると、会話が続かなくて、間を持たせるには、どうしたらいいのだろうという時間があった。先輩CAの接客を見て、会話が途切れることがなかったのですごいなと思った」、「一つ一つの努力、心掛けがあったからこその美しい接客ができる」というコメントもあった。
商品購入以外のお手伝いがやりがい
別の部屋では、旗艦店のCAへの質問の時間も設けられた。子どもたちは、トレーに乗せられたハイジュエリーを目前に、「最も高価なジュエリーは?」や「仕事のやりがいやうれしいと思うことは?」など、好奇心たっぷりに質問。CAの1人は、「CAの仕事は商品を売るだけではない。記念日などに、おすすめのレストランや花屋を質問されるなど、商品購入以外で頼られることがやりがいだ」とコメント。同イベントに参加した子どもたちは、ジュエリーデザイナーになりたいと思う人や宝石に興味を持つ人などさまざまだ。この経験が、彼らの将来の進路や関心に影響を与えるのは間違いないだろう。一生懸命に学ぼうとする子どもたちにとって、ラグジュアリー・ブランドの裏側の体験は特別なものだったに違いない。