ファッション
連載 中国電脳コマース最新情報

中国ECが成長停止!?世界最大のECイベント「ダブルイレブン祭り」の終焉を注視せよ

有料会員限定記事

 11月11日、中国最大のショッピングセールである「双十一」(ダブルイレブン、独身の日)が開催された。日本でもメディアで大きく取りあげられるほか、便乗したセールが行われるなどもはや中国の枠を超えて国際的なイベントにまで発展した。

 そのダブルイレブンが今、転機を迎えている。アリババグループ、JDドットコムの二大EC企業によるGMV(総流通額)発表が毎年、最大の目玉ニュースとなってきたが、今年は両社ともにとりやめた。アリババは前年から横ばいと発表しているが、宅配便配送数は前年から1割減となっており、全体ではマイナス成長となった可能性は否めない。

 前年比30%増、50%増が当たり前だったダブルイレブンにいったい何が起きたのか?その背景を探ると、中国EC市場の変化が見えてくる。

中国のECを発展させてきた“ダブルイレブン”

 中国は世界一のEC市場として知られる。経済産業省の報告書「令和3年度電子商取引に関する市場調査報告書」によると、B2C(消費者向け) EC市場の国別シェアで中国は圧倒的な世界一、なんと全世界の過半数を占めている。

この続きを読むには…
残り3422⽂字, 画像6枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。