丸井グループは25日、商業施設マルイとモディで2023年の正月三が日を一部をのぞいて休むと発表した。百貨店やショッピングセンター(SC)は、1日あるいは2日を初売りとするケースが多いが、三が日を休業して4日を初売りにするのは異例。正月の過ごし方や働き方の変化に対応する。
初売りが2日の国分寺マルイ、マルイシティ横浜、博多マルイ、3日のマルイファミリー海老名、大宮マルイをのぞいて、北千住マルイ、有楽町マルイ、新宿マルイ本館、渋谷モディ、なんばマルイなど22店舗中17店舗は4日から営業する。同社は22年1月も大半の店舗の初売りを3日に後ろ倒しして話題を集めた。同社は22年の初売りを検証するとともに、アパレルや飲食などのテナントを協議を重ね、正月休みの拡大を決めた。三が日を休業にするには1988年以来35年ぶり。
百貨店やSCは00年の大規模小売店舗立地法の施行以降、元日含めた年末年始でも休まず営業する店舗が増えていた。イオンモールやららぽーとなど郊外のSCは元日営業し、都心の百貨店やSCは2日から営業する習慣が定着している。三越伊勢丹ホールディングスは働き方改革の一環として、16年から一部を除く全国の店舗で元日・2日の2日間を休業にしてきたが、20年に元日のみの休業に戻した。