大塚製薬はこのほど、スキンケア(健粧品)事業から14年ぶりとなる新ブランド「サクラエ(SAKURAE)」を立ち上げ、美白美容液“ダブルアクションセラム[医薬部外品]”(33mL、税込1万3000円)の販売を開始した。厚生労働省から承認された、日本初となるメラニンの生成抑制と排出を促す「ダブル美白」効能を有する。取り扱いは同社のオンラインサイト「コスメディクス.jp」のみ。2005年誕生の“排出美白”に特化した「インナーシグナル(INNER SIGNAL)」、08年誕生のメンズスキンケア「ウル・オス(UL・OS)」に続く3つ目のビューティブランドとなる。
“ダブルアクションセラム[医薬部外品]”は、持続型ビタミンCの誘導体が過剰なメラニンの生成を抑制し、さらに大塚製薬独自の有効成分AMPが“溜まるメラニン”の排出に働きかける。ブランド名は、「源氏物語」の中で光源氏がまとっていた“桜の重(さくらのかさね)”に由来する。「純白の薄絹のようになめらかな表皮の深層に、健やかな血色がほんのり透かし見えるような生命力を湛えたみずみずしい肌」に導くブランドとして誕生した。容器デザインも桜の重の透け合うイメージを表現。繊細に香る桜の香りが特徴だ。今後、ラインアップの拡充は検討するという。
大塚製薬は、疾病の診断から治療までを担う医療関連事業と日々の健康維持増進をサポートするニュートラシューティカルズ(NC)事業の両輪で構成する。NC事業においては、「ポカリスエット」「オロナミンCドリンク」「カロリーメイト」といった健康飲料や栄養バランス食品を多く手掛けている。1990年には、体重の約16%を占め、人体最大の臓器である皮膚に着目し、体の内側だけでなく人の外側を追う肌の健康にも貢献したいという思いから大津スキンケア研究所を設立。「肌の健康」を考える「健粧品(コスメディクス)」概念のもと、スキンケア製品の研究開発を続けている。
井上眞・大塚製薬社長は、「大塚製薬は、90年代から医療の概念に基づき、女性の健康をどうサポートできるのかを考え続けてきた。女性の活躍の場を広げるためには、女性の健康は大きく影響している。今後も包括的に女性の健康社会の課題を支援する事業を展開していく」と述べた。