紙媒体の停滞や低迷が始まった10年ほど前から、メディア各社はウェブを強化。SNSでインフルエンサーが台頭する現在は、YouTubeやセミナー、イベント、会員制ビジネスにも乗り出し、メディアのブランドビジネスは多様化している。最近は、メディアの名前さえ前面に出さず、マーケターやコンサルタントとしてメーカーや小売店に寄り添い、商品開発からコミュニケーション、ブランディングにも携わるケースも。その背景には、編集者の資質が関わっている。(この記事は「WWDJAPAN」2022年11月28日号からの抜粋です)
編集者の知識や経験、人脈は、おそらく当の本人が思っている以上に価値を持ち、結果メディア各社のウェブや最近スタートしたSNS、セミナー、会員制ビジネスなどが一定の成果を上げてきた。「誰に」「何を」「どうやって」伝え・届けるかを一義に考える思考と、そのアウトプット力、何よりそんな思考に至れる知識や経験が、どんなプラットフォームでも真価を発揮している。例えば「ヴォーチェ」のYouTubeは既に20万弱のチャンネル登録者数を誇るし、「レオン」のタイアップによるインスタグラムライブは「満広(広告枠が全て埋まること)」状態。2022年の後半にはオンラインのみならずリアルイベントにも挑戦し、「行列」や「完売」「参加者の満足」などの手応えをつかむメディアは多い。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。