「グッチ(GUCCI)」は12月1日、西陣織の老舗で知られる京都の細尾とコラボレーションし、アイコンバッグの“グッチ バンブー 1947(Gucci Bamboo 1947)”と“グッチ ダイアナ(Gucci Diana)”の限定デザインを発売する。販売は、一部の「グッチ」ショップのみ。
それぞれのバッグのボディーには、西陣織の伝統の技を受け継ぐ職人たちが織り上げた3種類の新しいテキスタイルをデザイン。織りの特徴的な絹糸や金箔・銀箔に、“GGパターン”などの「グッチ」を象徴するモチーフが織り込まれている。12代目の細尾真孝代表取締役社長は、「『グッチ』のモチーフをただ単に西陣織で表現するのではなく、細尾のオリジナルデザインのテキスタイルにモチーフを“織り込む”ことで、技術としても表現としても新しいデザインに仕上げることができた。われわれにとっても高度な挑戦だったが、職人たちと試行錯誤を重ねた結果、想像を超える美しさが生まれた。このテキスタイルが『グッチ』の職人たちの新たなインスピレーションとなることを願っている」とコメント。
今回のコラボレーションは、「グッチ」がブランド創設100周年を迎えた昨年、京都市の有形文化財、旧川崎家住宅での体験型エキシビジョン「グッチ バンブーハウス(Gucci Bamboo House)」を開催したことに続き、京都との絆を体現するものとしている。「グッチ」は「西陣織の美しさと歴史的価値をたたえるとともに、高度な職人技と芸術性を追求することを通じて、唯一無二のデザインを完成することができた」とコメント。
細尾は1688年(元禄元年)に京都西陣において大寺院御用達の織屋として創業。京都の先染め織物である西陣織の技術を継承しながら、現代においては先端テクノロジーを用いて新しい織物を制作するなど注目を集めている。2020年には、R&D部門のHOSOO STUDIESを立ち上げ、東京大学の筧康明研究室やZOZOテクノロジーズ、数学者やプログラマーなどと協業。