「WWDJAPAN」のソーシャルエディターは毎日、TwitterやFacebook、Instagram、そしてTikTokをパトロールして、バズった投稿や炎上、注目のトレンドをキャッチしている。この連載では、ソーシャルエディターが気になるSNSトレンドを投げかけ、業界をパトロールする記者とディスカッション。業界を動かす“かもしれない”SNSトレンドの影響力や、投稿がバズったり炎上してしまったりに至った背景を探る。今、SNSでは何が起こっているのか?そして、どう向き合うべきなのか?日々のコミュニケーションのヒントにしたい。今回は、ファッションでもビューティでも「D2Cブランド」が過渡期⁉︎というお話。
ソーシャルエディター浅野:ここ3年ほどはインフルエンサーがプロデュースするD2Cコスメブームで、バラエティーショップなどに行けば多くのD2Cコスメが並びます。
> 「WWDJAPAN 2021下半期ベストコスメ」 リップ部門1位は「ディオール」や「ケイト」
> 「WWDJAPAN 2022上半期ベストコスメ」 アイメイク部門1位は「スック」「ハニーロア」「エトヴォス」など
「WWDJAPAN」のベストコスメにも古川優香さんの「リカフロッシュ(RICAFROSH)」やふくれなさんの「シピシピ(CIPCIP)」などがランクインしていましたよね。
しかし、最近は“飽和状態”です。最初こそインフルエンサーを起用したコスメブランドは新鮮だったし手頃で、ファンも手に取りやすくビジネスとしても相性が良いなと思いましたが、増えすぎたせいか鮮度は薄れ、ピークアウト感はいなめません。コスメという商材は、よほどプロダクトが良くないと差別化が難しいのも理由だと思います。SNSを見ていても、話題に上がることが減りました。
> 宮脇咲良がコスメを初プロデュース 第一弾はリップティント
つい最近、宮脇咲良さんがプロデュースする「クランバイモラク(CRAN BY MOLAK)」の終了も発表されました。
記者村上:“飽和状態”、もっと言っちゃえば“ちょっと飽きてきた”カンジは、ファッション業界のD2C市場でも同様です。たとえインフルエンサーが手掛けていても、フツーじゃ売れないのは明らか。
> 立ち上げ5年で売上高30億円の「アメリ」 デザインと経営を両立するウィメンズ市場の注目株【ネクストリーダー2020】
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