百貨店大手5社の11月度の売上高は、引き続き高額品がけん引する格好で回復をみせた。三越伊勢丹が15.2%増、高島屋が6.5%増、大丸松坂屋百貨店が13.6%増、そごう・西武が2.0%増、阪急阪神百貨店が11.0%増だった。
伊勢丹新宿本店はラグジュアリーブランド、時計・宝飾品など高額品の動きが活発で、8カ月連続でコロナ前の18年の実績を上回った。10月の入国制限の緩和以降、円安を背景にした訪日客の購買も活発で、コロナ前の主力だった中国人観光客が戻らないなか、免税売上高は18年の実績を超えた。
阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)は、2カ月連続で過去最高の売上高を達成した。ラグジュアリーブランドやアクセサリー、バッグは2割以上の伸びとなった。クリスマスに向けて宝飾品の売上高も5割増、中でも100万円以上の高額品が5割増で全体を引っ張った。