繊維商社のヤギは、スタイリストの高木千智をディレクターに迎えた新ブランド「オニット(ONIT)」を2023年春夏からスタートする。コンセプトに「都会的で洗練されたリラックスウエア」を掲げ、上質なカットソーを使ったセットアップやシャツ、ドレス、ボトムスを40代の女性をターゲットに展開する。
高木千智ディレクターは、女性誌でスタイリストを経験したあとにNYに留学。帰国後の現在も「オッジ(OGGI)」「ジゼル(GISELe)」や広告などのスタイリングを手掛けている。初のブランドになる高木ディレクターは「これまでの経験をベースにしつつも、まずは自分が欲しいモノ、市場にないモノを思い切って作った。ヤギの強みである上質なカットソー素材をベースにリラックスできてイージーケアなアイテムを作った。ただ、襟ぐりを深くしてちょっとセクシーさを加えるなど、単なるリラックスウエアにとどまらない、オンでもオフでも使えるアイテムで構成している」という。極細番手の超長綿を使った綿100%のカットソー生地のシャツが1万5000円〜2万8000円、ジャケット・アウターが2万円台後半〜3万円など。傘下に国内最大手の撚糸加工企業である山弥織物を抱えるヤギらしく、上質な原料とバランスの取れた価格が特徴になる。
自社運営のネット通販サイトに加え、セレクトショップへの卸も行ない、今後は知名度向上のために全国でポップアップショップなどを展開する予定だ。