JR川崎駅西口に直結し、JR渋谷駅からでも30分強。東芝工場再開発事業として2006年に野村不動産ビルディング(当時、NREG東芝不動産)と三井不動産が共同出資で開発したのがラゾーナ川崎プラザ(以下、ラゾーナ川崎)だ。22年3月期の売上高786億円、テナント数330。人工芝のルーファ広場を囲んで、ファッションやビューティ、飲食はもちろん、「テスラ(TESLA)」や「アップル(APPLE)」も出店。シネコンやフィットネス、クリニックなどもワンストップで利用できる、日本屈指の商業施設として評される。三井不動産商業マネジメントの荻島正直ラゾーナ川崎プラザオペレーションセンター所長(以下、荻島)に聞いた。
WWD:7〜10月の商況は?
荻島:全月、前年を大きくクリアした。コロナ禍前と比較してもだいぶ戻ってきている。19年9月が消費税の駆け込み需要があったので、9月は19年実績に届かなかったが、10月は逆にその後の反動(買い控え)があったので、19年実績を上回った。11月も19年実績に近いところまで戻ってきている。
7月はセールが中心で「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」などのボリュームゾーンや「フリークスストア(FREAK’S STORE)」など、セールを早くから始めたところが、しっかりと売り上げを取った。初日の1日は、久しぶりにお祭り的に盛り上がり、売り上げも非常に高かった。また、「かながわPay」第2弾の効果が非常に高く、7月に始まった途端どーんと「かながわPay」を使って高額品を買う動きがあった。
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