ビューティ

LVMH系ファンド投資のビューティブランド「アーレス」が誕生 原宿キャットストリートに1号店

 ヘアケアやスキンケアなど37ブランドを展開するCi FLAVORS(シーフレーバーズ)が、新ライフスタイル&ビューティブランド「アーレス(AHRES)」を立ち上げる。機能性を追求したスキンケア(価格帯・税込2970~8800円)、ヘアケア(同3960~4180円)、ハンドケア(同2420~2970円)、ボディーケア(同3300~3850円)、フレグランス(同1760~1万3200円)の5カテゴリー、51SKUをラインアップ。12月12日に、1号店となる旗艦店を東京・原宿のキャットストリートにオープンするとともにECを開設する。2023年3月9日には東京ミッドタウン八重洲の1階にオープン。今後、主要都市を中心に20店舗の出店拡大を目指し、海外展開も視野に入れる。

 ブランドコンセプトは“Function with Entertainment.”。“視点を変える”サービスを提供する。相田和彦アーレス社長は「世の中に数多ある製品の中で、新ブランドはクオリティーの高いアイテムでなければ意味がない。日本の文化に着目し、機能性を追求した製品とともに、エンターテインメント性のある体験を通じて感情にアプローチすることを開発指針にした」と説明する。メインターゲットは20代後半~30代前半の女性を想定するが、ジェンダーレスで幅広い層を取り込んでいくという。「メッセージ性の強いエリアで勝負しながら、プレステージ領域に挑む」と意気込む。店舗は体験の場として広げ、売り上げ構成比はECが大半を占めると推定する。

 製品は、2年の期間をかけて開発した。スキンケアは「土壌美容」をキーワードに、創業150年の熊澤酒造が8年以上熟成した酒粕(練り粕)を主力成分としたクレンジングバームからフェイスクリームまで8SKUをラインアップする。シグネチャー製品は、バーム状のメイク落とし“ローメルト クレンジングバーム クロ”(90g、同3850円/レフィル同3300円)と導入液“ブースト ポンパー X”(60mL、同7150円)。“ローメルト クレンジングバーム クロ”は、常在菌に着目した処方と紀州産の梅炭を採用し、毛穴汚れをオフしながら肌の潤いを守る。“ブースト ポンパー X”は、スクワランと海洋深層水を採用した二層式の導入液。肌の油水分をキープしながら次に使う化粧水の浸透をサポートする。

 ヘアケアは、シャンプーからヘアオイルまでの7SKUをそろえる。「毛髪は建築構造」と捉え、毛髪の3層にアプローチする処方でダメージヘアをしなやかに「朽ちにくい」毛髪へと導く。ボディーケアは、アミノ酸系洗浄成分を配合したボディーウォッシュと米ぬかオイルを採用したボディーマスクの4SKUを用意。ハンドケアは、2種のスクラブを配合したハンドウォッシュとコメ発酵液をベースにしたハンドマスク(ハンドクリーム)の5SKUをそろえる。
 
 フレグランスは「サウンドパフューム」をテーマに、肌になじむように調香した、3つの香りをそろえるハンドディフェンサーと6つの香りをそろえるフレグランスの15SKUを用意。さらにビーガンキャンドルとリードディフューザーの12SKUをラインアップする。それぞれの香りをイメージしたオリジナルのサウンドを用意し、香りと音楽のシナジー効果で感性にアプローチする。また、シャンプーとコンディショナーのパッケージ裏面の成分表示と包装紙は若手クリエイターとコラボし、遊び心を加えている。今後、バスケアやホームケアなどカテゴリーの拡充を図る。

 Ci FLAVORSは、ハチミツ美容がコンセプトのブランド「アンドハニー(&HONEY)」を展開するヴィークレア、スキンケア発想のヘアケアブランド「エイトザタラソ(8 THE THALASSO)」を展開するステラシードなど7社を擁するコスメカンパニーを2011年に設立。国内のバラエティーストアやドラッグストアを中心に、ヘアケア商品やスキンケアなど37ブランドを取り扱う。なお、中国をはじめ世界25カ国以上で展開する。同社が「アーレス」のような高価格のブランドを手掛けるのは初めて。

 同社は2021年、LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LMVH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)系の投資会社、Lキャタルトン・アジア(L CATTERTON ASIA)が資本参加し、日本を代表するビューティーカンパニーを目指している。

■「アーレス」表参道店
オープン日:2022年12月12日
時間:11:00~20:00
住所:東京都渋谷区神宮前6-7-8 ネスト原宿Ⅵ1F

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