エストネーション(ESTNATION)の2023年春夏ウィメンズは、芯のある女性に向けた解放感をテーマに、シースルー素材を用いた透け感のあるアイテムや丈の短いジャケットとミニスカートのセットアップなどで肌見せスタイルを楽しむ。夏に向けては外出ムードの高まりを受けて、コロナ禍以降久しぶりだというリゾートファッションの提案を復活させた。
買い付けは国内ブランドを充実させ、「カナコ サカイ(KANAKO SAKAI)」や「フェティコ(FETICO)」、ニットを得意とする「オープン セサミ クラブ(OPEN SESAME CLUB)」、バッグブランドの「パピルス(PAPYRUS)」などを新規導入した。カラーは、ベージュをベースに、マリンをテーマにしたトリコロールや異なる素材感で楽しむオールホワイトコーデも提案する。
数シーズンにわたってキーワードに上げている肌見せだが、今季はマニッシュなアイテムとのレイヤードがポイント。例えば、「カナコ サカイ」のラメ糸を織り込んだキャミソールワンピースの下にはパンツを合わせてカジュアルダウン。新規導入したオーストラリア発の「アジェ(AJE)」のタイトドレスには、「ミオズモーキー(MIOSMOKEY)」のオーバーサイズのジャケットを合わせてバランスを取る。藤井かんなディレクターは、「なかでも『フェティコ』の露出のバランスは、海外ブランドにはない日本の大人の女性が着たいと思えるリアリティーのある提案で、期待できる」と話す。
藤井ディレクターが、「新鮮に感じた」というツイード素材のアイテム群も注力商品だ。フリンジでクチュール感を演出したジレや、発色の良いピンクのオールインワンなどのエレガントなアイテムから、チノパンなどカジュアルなアイテムとも合わせやすいジャケットまで幅広くそろえた。
リゾートの提案では、フラワープリントのロングワンピースなどを強化し、メロンカラーや青味のあるピンクなどジューシーなカラーバリエーションをそろえる。
22年秋冬はロングブーツが売れた。「足元はボリューム感のあるブーツから、綺麗めなヒールシューズへの需要が高まっている」といい、イタリア発の「ジア ボルギーニ(GIA BORGHINI)」の買い付けを強化した。