ファッション

スポーツ・レジャー企業 最高業績が相次ぐ背景

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 スポーツ・レジャー企業がコロナから急回復し、最高業績が相次いでいる。主要各社の決算(2022年1〜9月期、同4〜9月期)をみると、3密が避けられるスポーツ・レジャーとして人気を集めた登山やキャンプなどのアウトドア、ゴルフは、引き続き関連商品が売れている。野球、サッカー、テニス、バドミントンなども学校の部活動をはじめとした需要が回復した。さらに欧米やアジアでもランニングやフィットネスがV字回復しており、海外売上高比率の高いスポーツ企業の収益を押し上げている。(この記事はWWDジャパン2022年12月12日号からの抜粋です)

 スポーツ・レジャー企業の中でも特にアウトドア関連の力強い成長が続いている。

 代表格は「ザ・ノース・フェイス」「ヘリーハンセン」などを運営するゴールドウインだ。4〜9月期は売上高が前年同期比18.6%増の453億円だった。8月に発表した444億円の業績予想をさらに上回り、同期間として過去最高を達成した。「ザ・ノース・フェイス」はアパレルだけでなく、バックパック、シューズ、テントといった幅広いアイテムが売れた。コロナ前から好調が続いていた「ザ・ノース・フェイス」だが、コロナ下の新常態でアウトドアウエアを仕事や遊びの場面で隔てなく着用する人が増えた。急激な円安や原材料費の高騰は利益の押し下げ要因になるが、大幅な増収に加え、在庫管理の徹底と販管費の抑制が寄与して、営業利益も60.0%増の52億円になった。

盛り上がるキャンプと釣り

 一方、キャンプ人気を追い風にするのがスノーピークだ。前期まで16年連続の増収を達成している同社は、今年も大幅な増収が続く。22年1〜9月期は売上高が前年同期比24.7%増の229億円、営業利益が同21.6%増の31億円だった。新しくキャンプを始める人がテントや調理器具など一式を買い求めるエントリー需要が根強くある。昨年は欠品が多発したが、供給体制を改めたことで安定的な販売が可能になった。

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