ファッション

秋田伝統工芸の銀線細工を守る新ジュエリーブランド「トーロウ」がデビュー

 秋田の伝統工芸である銀線細工をモダンにアップデートしたジュエリーブランド「トーロウ(TOUROU)」が誕生した。同ブランドのデザイナー兼代表は、さまざまなブランドの広報を手掛ける小松晴香。秋田県生まれの彼女が、日本の美しい工芸を残したいという思いからプロジェクトをスタートした。秋田銀線細工は、0.2mmの銀線でつくり出され、雪の結晶のような繊細な輝きが特徴だ。彼女によると、地元でも銀線細工を知る人は若い世代を中心に減ってきており、その職人も70~80代と高齢化しているという。地元の土産屋に並ぶ銀線細工のブローチや帯留めを見て、銀線細工の美しさを残したいという小松の思いが込められている。

 銀線細工とは、江戸時代にオランダから渡来した技術で、秋田に銀山が多くあったことから、その技術が武家の嫁入り道具や武器の装飾用に根付いたといわれる。

 完全受注生産で展開する「トーロウ」のジュエリーは、銀線が描くレースのような繊細な模様が特徴。伝統工芸の技術を生かしつつ、天体や自然の美しさを表現している。一つ一つ手仕事で仕上げられるため、風合いが異なるのも味わいの一つ。小松の「長く着用してほしい」という思いから、アフターフォローも充実。シルバー磨きや購入後のリメイクなど細やかに対応するという。

 ジュエリーのラインアップは、ネックレス、ピアス、リング、ブレスレットなど。価格帯は2万〜18万円程度。公式ECで12月15日から注文を受け付ける。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。