東京・青山の予約制セレクトショップ「アッパーハウス(UPPER HOUSE)」で、気になるフレグランスブランドに出会った。イタリア・ミラノ発フレグランス「ラブソルー(LABSOLUE)」だ。ブランド名は、“ラボラトリー”と“アブソルート”を組み合わせたもの。「アッパーハウス」には、数々のテスターが並べられ、それらを試すと素材の魅力をさりげなく引き出した優しい香りばかり。パッケージもシンプルかつ上品で、製品の中心には各フレグランスの名称である数字が表記されている。香水を選ぶ際は通常香りで選ぶが、「ラブソルー」の場合は、数字で選ぶ人もいるそうだ。香り選びに遊び心が感じられる点もユニークだ。
「ラブソルー」の香水は、オリビエ・クレスプ(Olivier Cresp)やジャック・キャヴァリエ(Jaques Cavallier)、ピエール・ゲロス(Pierre Gueros)といった世界中のスター調香師の数々が手掛けている。エレガントなフラワーズ、活力のある洗練された香りのフルーツ&アロマティックス、ユニークで個性的なウッズの3カテゴリー。オーデパルファム、アロマキャンドル、ホームフレグランスなどがあり、リフィルも提供する。税込価格は、オーデパルファム(120mL)が3万3000円〜と高めだが、携帯に便利なドロッパー(15mL)7150円〜もある。ホームフレグランスやキャンドルは1万円程度と、ギフトにぴったりだ。日本では、「アッパーハウス」(予約制)と公式サイト、エストネーション六本木ヒルズ、新宿伊勢丹本店メンズ館で販売している。
世界初のパルファムホテルに隣接
香水というと、まずフランスを思い浮かべるが、イタリア・ミラノに世界初のパルファムホテル「マグナ パルス スイート ミラノ(MAGNA PARS SUITE MILAN以下、マグナ パルス)」がある。「ラブソルー」は、そのホテルに隣接してラボラトリーを構えているという。同ブランドのデビューはホテルのオープンと同じく2013年。イタリアの歴史的なコスメブランド「マーヴィン(MARVIN)」を築いたマートン家の子孫であるジョルジア・マートン(Giorgia Martone)とアンブラ・マートン(Ambra Martone)姉妹がスタートした。
誕生から「マグナ パルス」と「ラブソルー」は、深く結びついている。
60部屋全て異なる香りをプロデュース
ホテルの部屋数は60室。一部屋ごとに異なる香りが割り当てあれ、アメニティーだけでなく部屋のデザインやイメージもそれに合うものになっているという。その香りをプロデュースしているのが「ラブソルー」だ。香りのタイプはフラワーズ、フルーツ&アロマティックス、ウッズの3つのカテゴリーがあり、各香りの名称の番号は部屋番号とリンクしている。例えば、フローラルだと、20号室がガーデニア、21号室がジャスミン、フルーティーだと、101号室がベルガモット、202号室がフィグ、ウッディだと7号室がサンダルウッド、8号室がパチュリというふうになっている。予約がなければ香りで部屋を選べるらしく、フレグランス好きであれば一度は泊まってみたい。