松屋は、フィンランドの人気キャラクター「ムーミン(MOOMIN)」の商品を扱う「ムーミンショップ」の1号店を東京・銀座に16日開く。松屋の子会社、東栄商会が日本におけるライセンス管理を行うライツ・アンド・ブランズと小売店舗契約を結んだ。首都圏を中心に今後5年で10店舗の展開を目指す。
1号店は銀座の外堀通りに面した銀座インズ1の1階に売り場面積69.3平方メートルで出店する。文具、ベビー&キッズ雑貨、マグカップ、キッチン雑貨、ファッション雑貨、絵本、食品などSKU数で約1100点を並べる。北欧からのインポート商品が約3割を占める。
キャラクターのかわいらしさを前面に出した店ではなく、大人の消費者に向けて北欧のライフスタイルを伝えるショップを志向する。オーストリアのワイングラス「リーデル」と作ったグラスペア9900円〜、益子焼きの器2530円〜、ムーミンの博多人形1万1000円といった高価格品も企画した。食器などはまとめ買いする人が多く、またムーミングッズのコレクターも少なくないことから、客単価は5000円以上を見込む。売上高の目標は1億5000万円。
松屋は北欧文化とのつながりが長い。北欧の食器などを輸入する商社、スキャンデックスを1990年に設立したり、2014年には松屋銀座本展でムーミンの原画展などを開いたりしてきた。またムーミンのテーマパーク「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市)の運営会社への出資、ライツ・アンド・ブランズへの人的支援などを行っている。