REPORT
軽やかにバイクで駆け抜ける 美しい田舎道の一人旅
コレクションの着想源は、1970年代にヨーロッパや中東をバイクで旅したAnne-France Dautheville。サドルバッグに旅のための洋服を詰め込み、美しい田舎道を気ままに走る女性を表現した。ブランドらしい70年代ムードをベースに、旅の中で出会うさまざまなエッセンスを投入したコレクションだ。ファーストルックはベージュにバーガンディーのパイピングを施した大きなポンチョとレザーパンツ、ブーツのスタイリング。首元にはスカーフを巻きつけている。その後はモーターサイクルジャケットとバイカーパンツのセットアップや、南米を思わせるカラフルなポンチョやワンピースなどが登場。「クロエ」らしいラッフルをあしらったシフォンブラウスや光沢感のあるブラウスは、エフォートレスに着こなすのではなく、細身のレザーパンツで引き締めるのが今シーズンの特徴だ。
両そでに付いたカラフルな端切れがひらひらとなびくワンピースや、ラッフルをたっぷりとあしらったダスティーなスキントーンのドレスは、旅先の海で想像する人魚のよう。気楽な一人旅のワードローブはもちろん、旅の間に味わう情感をも表現したコレクションだった。