米連邦取引委員会(Federal Trade Commission)は、企業が合法的な環境マーケティングを推進し、消費者が正しく判断できるよう補助するために制作された“グリーンガイド(Green Guides)”の改訂に着手することを決定した。1992年に初めて公開された同ガイドラインの改訂は2012年以来初となる。
改訂するか否かの投票に先立ち、米アパレルフットウェア協会(American Apparel & Footwear Association 以下、AAFA)などのファッション業界団体やプラスチック包装に関する最大の利害関係者が参加する全米規模の団体である米化学工業協会(American Chemistry Council)がガイドラインの見直しを求めていた。
チェルシー・マーサ(Chelsea Murtha)AAFAサステナビリティ・ディレクターは、「サステナビリティを取り巻く環境は12年から大きく変化している。消費者は環境に関する主張に対してより懐疑的になっている。グリーンウォッシングに関する確固たるガイドラインができれば消費者と企業の双方に利益をもたらすだろう」とコメントする。
12月14日に開催された公開委員会において、連邦取引委員会は同ガイドラインを見直すことを満場一致で決議。今後、パブリックコメントを募集し、ガイドラインの改訂に着手する。