神戸阪急は2023年秋の完成を目処に全面改装を進める中、8月31日に本館2〜4階に“KOBE HANKYU BEAUTY”をオープンした。本館2階は、これまで本館1階に構えていた化粧品売り場を移設。国内外の29ブランドを展開する「ラグジュアリービューティ」として開設した。3階は新規導入となるナチュラル&オーガニックの7ブランドを展開する「ライフスタイルビューティー」、4階はサロンや美容機器をそろえる9ブランドが集結した「ビューティーサロン」としてリニューアル多層階化で新たな発見と出会いを創出する。
改装オープンから1カ月の売上高は前年に対して1.5倍と好調な滑り出しを見せ、9〜11月は順調に推移した。11月下旬からは本館1階の改装中だった売り場が順次オープンした影響で、売上高・来店客数ともに勢いが増した。リニューアルオープン時からメイクアップカテゴリーが堅調に動き、新規導入の「アディクション」や神戸初出店の「ナーズ」が売り上げに寄与した。「SNSでは特に『ナーズ』の期待値が高かった。『ナーズさん待ってました』といったお声が多く、オープン前から歓迎ムードが漂っていた」と藤尾瑞子・阪急阪神百貨店第1店舗グループビューティー営業統括部化粧品商品部マチャンダイザーは話す。
メイクアップはフルメイク意識が高まり、リップやファンデーションの動きが活発でアイテム問わず伸長している。一方で「新作でフルメイクを提案するコレクションを出すブランドが少なくなり、単品を小刻みに売り出す傾向がある。フルメイクが戻りつつある今、新作の打ち出し方次第で売り上げが左右されそうだ」と分析する。
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