狂ったように猫を溺愛する美容ライターが、猫と美容を強引に結びつける力技ビューティコラムVol.39。猫にちなんで、毎月2(ニャー)日と22(ニャーニャー)日の2(ニャー)回更新しています。今回のテーマは「耳」。今年の干支、うさぎと猫のかわいいポイントはピンと立ち上がった上向きの耳。これがある限り、うさぎも猫も永遠にかわいいままだけれど、人間は耳にもエイジング現象が現れる。うさぎと猫の麗しいお耳を目指すべく、人間が新年から取り入れるべき耳美容習慣&耳美容アイテムをご紹介します。
耳が作る「上向きのベクトル」が若さとかわいさの秘訣
新年明けましておめでとうございます。2023年。令和5年。え? 令和5年!? 令和って5年も経っているんでしたっけ? 私、令和の1〜3あたり地球にいなかったかも……そうとしか思えないほど時の流れが早すぎやしませんか。
今年の干支は「卯」。うさぎは跳ねる、ということから景気が上向きに跳ねる、飛躍する年と言われているそうだ。ただのこじつけにしか思えないが、長らく心落ち着かない日々が続いていたから、何やら縁起が良さそうでよかった。
猫には及ばないが、うさぎも大変かわいらしい生き物だ。そういえば、子どもの頃、大切にしていたシルバニアファミリー一家もうさぎだった(両親がうさぎなのに子どもがクマという、無意識に複雑な家庭環境にしてしまっていたが)。
どちらにも共通するかわいさのポイントは「耳」である。ピンと立ち上がった耳は、それだけで上向きのベクトルが生まれ、リフトアップ感やキュートさが際立つから。
そしてもうひとつ注目したいのは、耳周りの筋肉。うさぎも猫も耳周りの筋肉がとても発達しているが、猫の耳には10以上もの筋肉がある。これにより、ピンと立てたり、水平に伏せたり、クイッと真後ろに捻ったりして自分の気持ちを表現し、相手とコミュニケーションをとっている。これこそが、猫がいつまでもかわいくエイジレスに美しい秘訣。毛並みがボサボサになろうと、痩せてこようと、ハリのあるしなやかな耳がピンと立ち上がっているから、ずっと若々しくかわいらしい印象をキープできるのだ(スコティッシュフォールドなど垂れ耳の猫は、垂れ耳により過剰に際立つまんまるな顔でかわいさを補填しているから大丈夫)。シルエットだけでなく、耳をよく動かし、筋肉が刺激されることで生まれるハリ感も重要なポイントとなりそうだ。
人間の耳は、加齢とともに垂れ下がる
しかし人間の耳は、年齢を重ねるほど垂れていく。加齢により重力に抗うだけのハリ感が失われていくことに加え、マスクの紐で引っ張られたり、たるみに影響する側頭筋が衰えたりすることで、頬どころか耳ごと位置が下がってしまう。そうなると、耳たぶがのびたり、フェイスラインがもたついたりして顔に下向きのベクトルが生まれ、老け感が際立つ。
とはいえ、猫やうさぎほど耳周りの筋肉が発達していない人間が猫のように耳をギュインギュイン動かし自ら鍛えることは難しい。耳を掴んでぐるぐる回したり、温めて血流を巡らせたり、EMSなどで側頭筋を刺激したり……といったケアをプラスすれば、少しは耳のたるみを阻止できそうだ。顔のマッサージは、加減のわからない素人がやると、かえってシワやたるみ、色素沈着を引き起こしやすいので実はとてもリスキー。その点、顔に触れない耳ならその心配はなく、耳も含めた顔全体のリフトアップも狙えるのでぜひ習慣にしたい。
また、“耳のスキンケア”も意外に重要。耳栓などをして耳の穴に入れないように細心の注意を払いつつ、美容液や日焼け止めを耳の肌にも塗るようにすると、見た目のハリ感がさらにアップ。もっとピンとした上向き印象が手に入るはずだ。
手軽に温活&ツボ押し! 「耳美容」アイテム3選
耳のハリを保つスキンケアアイテムを見つけられなかったので、今回は上向きのハリを育む第一段階となる「温め」「ほぐし」「巡り」をサポートする耳美容アイテムをご紹介。
“リラックスキュー ほっとイヤリング”は、2.8cm四方の小さな温熱パッチ。フィルムを剥がしてイヤリングのように耳たぶに貼るだけで、鉄粉の酸化反応ですぐに発熱し、約15分間ポカポカ効果が持続。耳全体をじんわりと温めて巡りをサポートしてくれる。就寝前はもちろん、仕事の合間にリラックスしたいときにも◎。耳のほか、手の甲や首、肩、足など、ツボに貼るのも効果的だ。
耳まですっぽり覆う大判の形状と、中綿の空気層による保温力で、就寝中の目と耳を同時に温めリラックスモードへ導くアイマスク。肌があたる内側は、メイクパフに使われる肌負担の少ないふわふわ素材を採用。さらに生地を植物性スクワランオイルで加工することで肌との摩擦を軽減。目元の肌の乾燥対策もできるのが嬉しい。まるで濃密泡に包まれているようなソフトで優しい肌あたりにもうっとり。
耳にかけるだけで小顔ケアができる新発想の美顔器。仕事中もトレーニング中も通勤中も、耳にかけてさえいれば、多忙でも小顔を目指せる優れもの。耳にかけると、純チタニウムを採用した突起部分が、耳周辺の美顔に重要な4つのツボを刺激して、すっきりとした若々しい表情へ。フレームは耳の形に合わせて自由に曲げられるのでフィット感抜群。シンプルでシーンを選ばず使えるデザイン性も◎。
昨年は寅年で、愛猫の茶トラ猫をフィーチャーした記事を作成したので、今年も新年一発目は干支ネタにしようと思って、うさぎ=耳=「耳美容」に。しかし来年は辰年。こじつけ王の私でもさすがに厳しい。