ファッション

オーガニック・ナチュラルコスメで医薬部外品製品続々誕生

 オーガニック、ナチュラルブランドから医薬部外品を取得したアイテムが次々と発表された。なぜ今、医薬部外品なのか。そこには、オーガニック、ナチュラルブランドの未来にかかわる理由があった。

 「THREE」は2015年2月18日、ブランド初の医薬品で、天然由来成分95%配合の薬用美白美容液「バランシング ホワイト クリアエッセンス」を発売する。石橋寧アフロ社長は、「日本国内はもとより、展開するタイや台湾などアジアの国々からも要望が高く、また、忙しい人が多い現代社会において即効性のあるものを出したかった」と開発の理由を語った。加えて、「自然派などと言えば、安心で心地良いが、効果がいまひとつと思われがち。医薬部外品を取得することで、しっかりとおすすめできる」と述べ、ナチュラル製品でも効果が実感できることを証明する。

 新製品「バランシング ホワイト クリアエッセンス」は、美白有効成分として天然成分とのシナジー性の良い、コケモモから抽出したアルブチンを採用。メラニンの生成をしっかり抑制し、シミを予防する。天然成分は、パチュリ油をベースに、フランキンセンス油、ローズマリー油などのブレンド精油でオリエンタルな放香で心地良さを演出する。

 ネイチャーズウェイが展開するオーガニックスキンケアブランド「チャントアチャーム(CHANT A CHARM)」も15年3月15日、同ブランド初の医薬部外品の「薬用アクネ」シリーズを発売する。医薬部外品で展開する理由として、「ブランドとして好調に推移するが、オーガニックコスメの効果効能に対する認識が低い」(担当者)ことを挙げた。今回の「薬用アクネ」は、大人ニキビに着目。古い角質の蓄積と乾燥によって起こりやすい大人ニキビにアプローチ。主成分には消炎作用のあるカンゾウ、あせもや湿疹に効果を発揮するドクダミを採用。さらに山梨県北杜市にある自社農園で栽培した抗酸化作用のあるオウゴン、肌荒れを防ぐセイヨウノコギリソウなども配合。洗顔料と化粧水、保湿液、部分用美容液の4種をそろえる。

 「ロクシタン(L’OCCITANE)」は15年3月7日、同ブランドの美白で初の医薬部外品の薬用美白美容液及び薬用美白クリームを含む、美白ライン「レーヌブランシュ」を発売する。植物の力にフォーカスする同ブランドらしく、今回はプロヴァンス ドローム地方に咲く純白の花「レーヌデプレ」に着目。共通成分としてオーガニックレーヌデプレを含む独自の複合成分「レーヌブランシュ コンプレックス」を採用している。薬用美白美容液「レーヌブランシュ ホワイトニングセラム」と薬用美白クリーム「同 ホワイトニングジェルクリーム」を医薬部外品で展開し、その他、クレンジング「同 ブライトフォームクレンザー」、化粧水「同 ブライトフェースウォーター」、美容UV乳液「同 ブライトUVシールド SPF50/PA++++」で構成する。

 これまで癒し効果や肌に優しい、という印象が強かったオーガニック・ナチュラルコスメだが、こういったブランド側の開発により、今後は肌悩みを解決する製品という認識が浸透することで、市場の拡大が期待できそうだ。

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