ファッション

相次ぐデザイナー交代で新世代が台頭 ラグジュアリーメゾンは変革期【展望2023】

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「WWDJAPAN」は、11のトピックスから2023年を大胆予測する。トピックスは、デザイナーの就任・退任劇、国内トレンド、国内アパレル、海外ニュース、次世代富裕層、メタバース、スポーツ、サステナビリティ、Z世代、ビューティ業界のM&A、そしてヘアカラー。次世代富裕層以降のキーワードは、いずれも22年までに急速に広がり、ビジネスを語る上で欠かせないトピックスとなった(この記事は「WWDJAPAN」2023年1月2&9日合併号の抜粋です)。


大塚千践副編集長(以下、大塚):2022年のデザイナー就任・退任のニュースで、やはりアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)が「グッチ(GUCCI)」を去ったのは一番の驚きだった。

藪野淳欧州通信員(以下、藪野):ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就いてから「グッチ」のビジネスは2ケタ成長を続けてきたが、そんな急伸長がずっと続かないのはみんなが分かっていたこと。それでも、成長がやや鈍化してきたこのタイミングでの交代は個人的にショックだった。

大塚:若年層顧客も開拓した功績は大きい。親会社のケリングとしては、裾野を広げていくだけでなく、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のようにトップクラスの富裕層もさらに獲得していくための人事?

藪野:ケリング(KERING)に限らず、ラグジュアリー全体にそのような流れを感じる。カギは、いかに顧客と長く、そして深い関係を築いていくか。ファッションのみならず、飲食やホスピタリティーなども含めた全方位的なアプローチで世界観を表現し、顧客体験をさらに高めていくブランドがますます増えそうだ。

大塚:「グッチ」の後任は内部昇格という予想が多い中、ミケーレ自身の去就はどうなるのだろう。ファッションブランドを立ち上げるイメージがあまりつかない。

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