表参道や骨董通りと交わる国道246号線では、下層階に商業施設を誘致するオフィスビルの開発が進んでいる。一方、骨董通りはかつての「シャッター通り」との汚名を返上しつつある(この記事は、「WWDJAPAN」2022年12月5日号の記事の抜粋です)。
「フランフラン(FRANCFRANC)青山店」横の土地は現在、三菱地所と五光が共同で進めるオフィスビル「南青山三丁目計画」が建設中で、2023年2月の竣工を予定する。地上13階、地下1階の建物は「人・街・文化が混ざり合う青山の新たな交差点」をコンセプトに、敷地内を外苑西通りまで通り抜けるポケットパークや、1階には商業店舗を設ける。20年2月に閉店したインテリアショップ「モダンワークス(MODERN WORKS)青山店」跡地も現在更地で、地上38階、地下3階の超高層複合ビルが23年5月に着工、26年3月竣工予定。共同住宅や事務所、ホテル、販売店舗、飲食店が入る。北青山側は20年に閉店した「ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS) 青山店」が入居していたビルが解体され、現在工事中。事務所や店舗、共同住宅で構成する地上13階、地下2階の「青朋ビル」が24年2月竣工予定だ。
246号沿いのランドマーク、スパイラルに隣接して2022年8月に竣工したのが、地上12階建てのビル「MA5」だ。店舗区画は1〜2階で全てメゾネット、12月1日現在で全3区画とも入居テナントが決まっていない。一方、3〜12階のオフィスフロアは全て契約済み。
骨董通りは、大人がゆっくり
買い物を楽しめるエリアに
青山のオシャレエリアとして認知されながらも、大きな物件も駐車場も少ない骨董通りは、昔から「ファッションの店が成功しにくい」と言われてきた。2003年にオープンした「ドゥロワー(DRAWER)」が、もはや老舗といえる存在だ。08年のリーマンショック以降、「シャッター通り」と呼ばれるほどに空きテナントが目立っていたが、さすがに家賃も下がったのだろう。今回のマップ作りでは1階の空き物件がほとんど見られなかった。
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